好き勝手やったツケが回ってきました
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
コルに変えます。 縁が無かったと言う事で……失礼します」
お辞儀をして去る…………。
…………あーぁ。 どうするかなー。 リズベットの鍛冶スキルを早めに上げようと思ったけど――あの態度は間違いなく裏があるよな。
近くにNPCが出してる露店を見つけて売却可能か確認する、NPCに雑魚から集めた素材、レアな物もいくつか有ったが纏めて範囲指定して売――――。
「ちょっと待ったッ!?」
OKボタンを押す寸前にリズベットに肩を捕まれた。
「あんた何してんの!?」
「……要らない素材を売る所ですけど? 重いだけだし――何故此処に? 露店は良いんですか?」
「あんたが『素材を全部NPCに店売りする』なんて言うから、まさかと思って付いて来たのよッ!! それだけの素材を店売り!? それでどれだけの武器や防具が作れると思ってるの!?」
「要らないんで」
リズベットが俺の襟首を思いっきり引っ張った――ハラスメントコードが表示される。
NPCに素材を売ると言う事は、その素材は市場に流通する事無く、完全消滅する事を意味する。
「もういっぺん言って見なさいッ!!」
「要らない」
リズベットの鍛冶ハンマーが俺の頭に振り下ろされ、ノックバックが発動する。
圏内だからノーダメージなのだが――怖いものは怖いな、特に女の子が怒った時の雰囲気は、正面に立つ事さえ勇気が要る。
「ふざけるなッ!! このゲームはただのゲームじゃないのよッ!? それだけの素材と同じ量を集めるのにッ! ――どれだけの人が命を掛けると思ってるのッ!?」
リズベットが涙を浮かべながら訴えてくる…………だが、俺はリズベットの手を握り返し、逃げられない様にしてから――こう言ってしまった。
「俺がさっき立ち寄った鍛冶屋の子にも、同じ台詞を言ってやってくれ」
「――――――――――ッ!!」
大粒の涙を流しながらリズベットはその場に座り込んだ――――先生っ!! 周辺からの視線が物凄く痛いですッ!!
とりあえず、『場所を変えよう』とリズベットを宥め、露店の商品を片付けさせてからバザーを去った。
――そして現在、リズベットの借りた部屋にお邪魔している。
「……客を選んだりして悪かったわ」
「いや、俺も相当無茶な要求をしたし」
リズベットはまだ涙目だ、時折頬に涙が零れたりしている。
「……違うの……友達がね……教えてくれたの、あんたに良く似た人に毒を飲まされたり、倫理コードがメニューの中にあるって勝手に解除されたりしたって」
――物凄く身に覚えのある話だったッ!!
「……それで、アルゴに本当にそんな危険人物が要るのか聞いて見
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ