第144話
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、その呼び方は止めろって言ってんだろうが、この”仮面ストーカー”が!」
リオンに図星を刺されたロニは唸り声を上げた後リオンを睨んで反論し
「お前は馬鹿か?見ての通り今の僕は仮面を被っていない上、”ストーカー”と呼ばれるような行為は今まで一切行った事がない。」
(いや、元の世界にいた時もそうですけど、ボースでマリアンを見かけた時もそう呼ばれてもおかしくない行為をしていたじゃないですか。)
ロニの反論に対してリオンは口元に笑みを浮かべながら否定の答えを口にしたが、シャルティエは呆れた表情でリオンに指摘した。
「お前は黙ってろ、シャル。―――それよりもこんな所でいつまでも無駄話しているのは時間の無駄だ。お前もさっさと僕達についてこい。」
「そこは普通、形式的にもまず仲間になるかどうかの誘いをするんじゃねえのか!?ったく…………そういう訳だから、ここからは俺も協力するからよろしくな。」
「うん、よろしくね。あ、先に言っておくけどあたし達の中にロニさんみたいなナンパ男のスチャラカ演奏家がいるから、みんなそいつのせいでナンパは軽く流せるからナンパしても無駄だと思うわよ。」
リオンに促されたロニは疲れた表情で指摘した後気を取り直してエステル達を見回して協力の申し出をし、ロニの申し出を仲間達を代表して受け取ったエステルはジト目でロニに釘刺しをし
「ぐはっ!?チクショー!恨むぜ、そのスチャラカ演奏家とやら………!」
エステルに釘刺しされたロニは声を上げた後悔しそうな表情でまだ見ぬ人物に対して恨み言を口にした。
その後ロニを加えたエステル達はロニと共に時折襲い掛かってくる魔物達を撃退しながら地下にある洞窟へと続く手前に到着すると魔法陣が現れ、それを見たエステル達がそれぞれ武装を構えると魔法陣から金髪の少年と茶髪の少女が現れた!
「「……………………」」
「カイル!?それにリアラも!お前達、どうしちまったんだ!?」
「惑わされるな!目の前のカイルとリアラはさっき説明してやった人に化けることができる”グリモア”とかいう魔物だ!」
虚ろな目をした自分にとって馴染み深い少年と少女を見たロニが驚いている中、リオンがロニに忠告し
「ハアッ!?あれが魔物なのかよ!?クソッ、偽物とはいえカイル達そっくりの魔物と戦わせるとか、エルレイン以上に性格が悪いんじゃねぇのか、その”影の王”とやらは!?」
「ま、”影の王”が”教授”みたいに性格悪すぎなのは同意するわ。―――行くわよ、みんな!!」
「おおっ!」
リオンの説明を聞いて驚いたロニは厳しい表情で少年と少女を睨み、ロニの推測に疲れた表情で同意したエステルは仲間達に号令をかけて戦闘を開始した――――!
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