暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第144話
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いた青年は苦笑しながらリオンを見つめた。そしてリオンは状況を説明し、リオンが説明を終えた後エステル達と青年―――ロニ・デュナミスは互いに自己紹介をした。

「なんつーか、聞いた感じその”影の王”だったか?”想念”で自分の思い通りの世界を作るとかエルレインと色々と共通していて、ヤバ過ぎる相手だろ…………つーか、まさかとは思うがその”影の王”がエルレインでしたとかいうオチじゃねえだろうな?」
事情を聞き終えたロニは疲れた表情で溜息を吐いてリオンに訊ね
「現段階では”影の王”の正体は判明していないそうだから、その可能性がある事は僕も否定しないが、僕よりも先にこの”影の国”の攻略をして”影の王”とも会ったことがある連中の話から推測すると、恐らく”影の王”はエルレインではないだろう。そもそも”影の王”がエルレインならば、それこそかつての改変世界のような世界を作る事が目に見えている。」
「それもそうだな…………」
リオンの答えを聞くと納得した様子で溜息を吐いた。
「それにしてもいつも被っていたあの骨の仮面を外したジューダスってのも新鮮だな?おまけに今の仲間達からはジューダスの”本当の名前”である”リオン・マグナス”で呼ばれているみたいだし、一体どういう心境があってあの仮面を外した上”リオン・マグナス”をまた名乗るようにしたんだ?」
「フン、心境も何も僕が生き返った世界―――”ゼムリア大陸”では僕を知る人物が誰もいないのだからわざわざ正体を隠す必要はないだろうが。―――それよりも、僕の方こそお前に聞きたいことがある。お前は”正しい歴史に修正された世界”で生きているロニであるにも関わらず、修正される前のエルレインによって歪められた歴史で出会った僕の事を覚えているどころか、リアラまで生きているような口ぶりだったが、一体”正しい歴史に修正された世界”で何が起こった?」
興味ありげな表情で問いかけたロニに対して鼻を鳴らして静かな笑みを浮かべて答えたリオンは表情を引き締めてロニに訊ねた。
「ま、一言で言えば”奇跡”だよ。」
「何?」
そしてロニは”正しい歴史に修正された世界”でロニと共に自分探しの為に旅を始めたカイルが旅の始まりで、カイルがかつてリアラと出会った同じ場所でリアラがかつての世界で空へと飛ばし、カイルと共に『必ず再び出会う事』を強く願ったレンズが起こした奇跡によってリアラと再会し、再会したリアラはレンズの力でかつてのカイル達の記憶を蘇らせたことを説明した。

(まさかリアラが生き返っていた上、カイル達が坊ちゃんの事も思い出しているなんて…………!本当によかったですね、坊ちゃん………!)
「フン…………エルレイン達と関わって”奇跡”にはこりごりしていたが、最後の最後にまともな仕事をしていたようだな。―――それで?どうせあのバカップルの事だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ