第59話
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をし、クロウは呆れた表情で呟いた。
「…………だけど、リィン達もこの戦術オーブメントを使って戦っているんだから、少しでも早くリィン達に追いつく為にもこの戦術オーブメントを使いこなせるようになるべきだよね。」
「そだね。それに今後の活動でもこの戦術オーブメントは間違いなくわたし達の助けになってくれるだろうね。」
決意の表情で答えたエリオットの言葉にフィーは静かな表情で答えた。
「えっと…………”ENIGMA・R”が優れている事はわかりましたが、クオーツの互換性の問題で”ENIGMA”のクオーツを持っていないわたし達が使っても、戦力はアップする所かダウンする問題が残っているのですが…………」
「心配しなくてもその点についてはちゃんと考えてあるわよ。」
トワの疑問に答えたレンが再び指を鳴らすと今度は異空間から複数のクオーツとマスタークオーツ、そして大量のセピスが入った袋がそれぞれ7個ずつ現れて机に着地した。
「これは………クオーツとセピスか。」
「それにマスタークオーツも複数あるな……」
「もしかして私達に支給してくれた戦術オーブメントに対応しているクオーツやマスタークオーツでしょうか?」
机に着地したクオーツやマスタークオーツ、セピスが入った袋を見たガイウスとラウラは静かな表情で呟き、アンゼリカはレンに確認した。
「ええ。マスタークオーツはこの場にいる人数分と予備が2つで全てレベルを”3”まで育てているわ。クオーツは各属性のレベル3のクオーツを3種類を3個ずつ、後は”治癒”のような特殊クオーツを各属性2種類ずつ用意したわ。それだけあれば支給した全員分の”ENIGMA・R”のスロットに空きを作る事はないわ。それでも足りないんだったら、そのセピスを使いなさい。各属性のレベル3クオーツを2個ずつ用意できる分のセピスが入っているから、合成はカレイジャスにいる人達に頼むなり、この里にいる人達に頼むなりで調達しなさい。後アーツの組み合わせについては紫電のお姉さんや”匣使い”に聞けばわかるはずよ。」
「?何故サラ教官とトマス教官がその”ENIGMA・R”のアーツの組み合わせを知っているのだ?」
「――――――遊撃士達には依頼内容や自分達の活動を記録させる為の手帳であり身分証明書にもなる手帳――――――”遊撃士手帳”が配られていてね。”遊撃士手帳”には最新の戦術オーブメントのアーツの組み合わせも載っているのよ。あたしは今は遊撃士は休職中だけど、手帳は最新の手帳に更新してもらったから、あんた達が持っている生徒手帳にもアーツやクオーツの情報が載っているように当然あたしが持っている”遊撃士手帳”にも”ENIGMA”に適応しているクオーツや”ENIGMA”用のアーツ、そしてそのアーツの組み合わせも載っているわ。」
「私達”星杯騎士”も同じよ
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