第59話
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」
「”属性値”………?」
「”属性値”とは、その名の通りそれぞれの”属性”の”数”の事で、例えば攻撃アーツの”ファイアボルト”を使う為には火属性の”属性値”が1つ必要で、同じく攻撃アーツである”ヒートウェイブ”を使う為には火属性が3つと風属性が1つ必要なのさ。勿論戦術オーブメントにセットしているクオーツによる属性値の分だけ、アーツを使えるから”ヒートウェイブ”が使える場合、”ファイアボルト”に加えて火属性2つで使えるようになる補助アーツ”フォルテ”と風属性1つで使えるようになる攻撃アーツ”スパークル”が使用可能になるのさ。」
「えっと……ちなみに”ARCUS”で”ファイアボルト”を使用する際には”ファイアボルト”が登録されているクオーツが必要だったけど、従来の戦術オーブメントはアーツが登録されているクオーツが無い代わりにみんな、”属性値”があるクオーツだから、火属性の属性値が1つである”攻撃1”のクオーツでも”ファイアボルト”が使えるようになるから、”ENIGMA”を含めた従来の戦術オーブメントは”ARCUS”と違ってどんなクオーツをセットしても必ずアーツが使えるようになるんだよ。」
レンの話を聞いて疑問を抱いたラウラの疑問に答えたサラの説明を聞いて新たな疑問を抱いたガイウスにはアンゼリカとトワが説明した。
「という事はアーツ方面に関してはどう考えても”ENIGMAU”の方が”ARCUS”よりも優れているという事にもなるよな。」
「フン、要するに俺達は”ラインフォルトグループ”に”ENIGMAU”の劣化品を掴まされていたのか。」
「ちょ、ちょっと!?何でそこで私を見るのよ!私は”ARCUS”の開発に一切関わっていないどころか、”ラインフォルトグループ”の経営や開発にも一切関わっていないのよ!?」
説明を聞いた後”ENIGMAU”が”ARCUS”より優れている事に気づいてそれぞれジト目になったマキアスとユーシスに視線を向けられたアリサは反論した。
「うふふ、今までの説明を聞いてわかったと思うけど、さっきも言ったように”ENIGMA・R”は”ENIGMAU”のアーツの豊富さと”ARCUS”独自の機能である”戦術リンク”と、それぞれの戦術オーブメントの良い所を合わせた戦術オーブメントだから、今後の戦いに必ず役に立つわよ?」
「まあ少なくても、エマみたいにアーツを主体にしているメンバーにとっては大幅な戦力向上になるわね。単純に考えれば使えるアーツの数が増えるのだから、その増えた分だけ色々な戦い方ができるのでしょうしね。」
「それはそうなんだけど………」
「オレ達が集めた”ARCUS”のデータを盗んで開発した戦術オーブメントを使わせるとか、どんな皮肉だよ…………」
レンの説明に続くように答えたセリーヌの推測を聞いたエマは複雑そうな表情
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