第七話 自由
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由《・》なのだ。
それはまるで?────どこまでも、どこへでも飛ぶクイーンのように。
「なあ、グシ?────ゲームは明日で、いいんだよな」
理解に至った空は?────心底楽しそうに、口角を上げて口にした。
「あぁ、そうだな?────って、どうした?」
その様子を訝しむように、グシは眉を顰めた。だが、それすらも構わず?────空は、思うままに言葉を続ける。
「俺らの愚志を見せてやるよ。『 』に敗北の二文字はないって前提を?────超えてみろ最強」
その言葉に?────宣戦布告に、グシは呆気に取られたような顔をする。
だがそれも束の間、グシはその顔を空と同じように破顔させ?────嬉しそうに、そして獰猛に笑う。
「勝利宣言か?アツいじゃねぇか?────でも、勝つのは俺だ」
「ハッ、冗談も大概にしろよ?魔法使って駆け引き勝って、挙げ句の果てに『 』にゲームで勝ち切るとか?────さすがに冗談きついだろ」
互い、不敵に好敵手をその目に捉える。
そして、合図もなく示し合わせることもなく?────同時に、宣誓した。
「【盟約に誓って】??────勝つのは」
「『 』だよ」
「『愚志』だよ」
それは、勝負の宣誓ではなく。
それは、勝利の宣誓だった。
その宣誓に?────遠く、唯一神が囃し立てるような拍手をしていた。
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