暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
オーディナル・スケール編
第271話 ちゃんと鍛えないと!
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「え、えっと! えへへ。そーだ! キリトさんやリュウキさんたちもユナのライブ、行きますよねっ!」
散々褒められに誉められたシリカは、誤魔化すかの様に話題を変えた。
勿論、その話題は今注目に注目しているユナのライブ。自分自身も当然ながら参加の一択しかないので、好都合と言えば好都合。高確率で話題も逸れるし一石二鳥である。
話題を振られたキリトやリュウキ。とりあえず、この場に来たばかりなリュウキは、少しだけ反応が遅れた為、キリトが先に返事を……と言うより声を出した。
「あ、うん。どうしようかな、って。オレ そこまでファンって訳じゃないし。リュウキはどうだ? ファンだったりするのか?」
「ん……。最近話題のか……。ここの所は別件で忙しかったからな。あまり拝見は出来ていない。オーグマーに関してなら色々と答えられると思うが」
男性陣はどうやらそこまでの熱は持たない様だ。
ユナの熱狂的なファンで男性……と言えば、仲間内で言えばクラインくらいなものだろうか。その歌声は勿論、愛くるしい容姿にも惹かれて、多くの男達の心をわしづかみにして〜 と言うキャッチフレーズが ネット内で色々と飛んでいるというのに、この二大鈍感男達は、靡いていない様だった。……其々にパートナーがいるから、と言う理由も勿論大きいと思うが、それはそれで非常に複雑なのがシリカを始めとする女性陣。
「なら、皆で一緒に行きましょうよ! ユナの歌声を前にしたら、きっと心躍りますって! レイナさんも一緒に謡ったらとても素敵だと思いますっ!」
「え? わ、わたし??」
「そうですっ! なので、リュウキさんもキリトさんも一緒に行きましょう!」
物凄く強引なシリカ。いと珍し……だが、これには色々と訳があったりするのも後々の話。
「気が向いたら、かな」
「予定も見ておく。前向きに検討をするよ」
曖昧な返事のキリトとスケジュールを確認しているリュウキ。なんだかんだで、リュウキが行くなら、キリトも参加しそうな気がするので、シリカの強引さに軍配が上がりそうだった。
キリトは、オーグマーをそっと手にした。
目の前に広がるのは紛れもなく現実。……だが、スイッチ1つで、その現実の世界が拡張されていくのが判る。
現実ではありえないまるでダンジョン、洞窟の風景や、ありえない生物……ドラゴン。色々なファンタジー世界がこの場に集っている。
「確かに、面白いガジェットではあると思うな。……でも、オレはフルダイブの方が良いかな」
「……現実じゃ身体を鍛えないといけないから、か?」
「ッ……! 違う違う、あの世界に3年も浸っていたんだぞ?」
ボソリと横で呟くのはリュウキだった。即座に否定するキリトだけど、強ち全部違うとは言い切れなさそうだ。その様子
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