第三章
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「私は西にお家があってね」
「桜ちゃんが東ね」
「そっちにお家があるから」
「それで別れたのね」
「そこまで一緒だったけれど」
それでもというのだ。
「途中まで一緒で駅前の本屋さんにも寄ったけれど」
「それでもなの」
「本屋さんでもだったの」
「何もなかったの」
「そう、本当にね」
実際にというのだ。
「変なことはね。私は漫画買ってあの娘は異世界もののライトノベル買って」
「最近そんなライトノベル多いしね」
「ネットでは特にそうだし」
「そればかりっていうか」
「けれどね」
それでもというのだ。
「本当に特にね」
「問題なかったのね」
「おかしなところは」
「一緒に帰っても」
「ええ、というかやっぱりお家でいつも一人だから」
それでというのだ。
「学校でもね」
「一人でいるのね」
「家でずっと一人でいて」
「それが自然だから」
「そうだと思うわ、家のこともお話してくれたけれど」
桜が四季に聞かれて話したのだ。
「ただ共働きっていうだけで」
「それでなの」
「別におかしなところはない」
「そうだったのね」
「そう、何もね」
これといってというのだ。
「なかったわよ」
「じゃあ本当に普通の娘なのね」
「いつも一人なのでどうかって思ったら」
「そうなのね」
「そうよ、だから私もっとね」
四季は友人達にさらに話した、それで今度は桜と一緒にお昼を食べることにした。桜はいつも食堂で食べているのでそこに誘うとそれならと答えてくれてだった。
一緒に高校の食堂で食べた、四季はこの日はカレーライスを注文したが桜はというと。
「ハヤシライスなの」
「そうなの、私カレーも好きだけれど」
それでもとだ、桜はハヤシライスを注文してから四季に話した。
「ハヤシライスもね」
「好きなの」
「よくお母さんが作ってくれるし」
それにという言葉だった。
「お母さんもお父さんもお家にいないこと多いから」
「前に話してくれたわよね」
「そう、その時にね」
こう話すのだった。
「自分で作ることもあるし」
「それでなの」
「ハヤイライスは沢山作れて作り置き出来て」
桜は四季にさらに話した。
「美味しいし栄養もあるから」
「お肉も玉葱も沢山入ってて」
「だからね」
それでというのだ。
「私自身よく作るし」
「それでなのね」
「好きだから。高校でもね」
「今みたいになのね」
「よく食べるの」
「そうなの。ただ北川さんってお料理も作るの」
「そうしたら栄養バランスもいいし安く済むから」
だからだというのだ。
「お家だとね」
「自炊してるの」
「そうしてるの、一人の時は」
「そうだったの」
「朝ご飯はその残りで」
それを食べてというの
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