第五章
[8]前話 [2]次話
「どうだった?」
「二人だけの秘密にしてもらってな」
和馬は自分が焼いたお好み焼きを食べている秀一に答えた。
「それでしてもらってな」
「ああ、その言葉だけ聞くとやらしいな」
「けれどやっぱりな」
「そうした感情はか」
「叔母さんだからな」
近親相姦属性は一切ない和馬にしてはだった。
「なかったけれどな」
「それでもか」
「これが凄いんだよ」
耳かき自体の感想を述べた。
「自分でやったら味気ないだろ」
「ただ耳ほじるだけでな」
「そんなものだけれどな」
それでもというのだ。
「それがな」
「女の人にしてもらうとか」
「太腿に頭を置いてな」
自分のそれをというのだ。
「優しくもじってもらうとな、手も添えてもらって」
「いいんだな」
「ああ、本当に叔母さんじゃなかったらな」
そうした感情を抱かない相手ならというのだ。
「終わるかその途中でもな」
「むらむらときてか」
「そうしていたかもな」
「未経験でもか」
「そうだよ、その場でな」
「そこまで強烈なんだな」
「そうだよ、それで俺は決めたぜ」
和馬は眦を決した顔になった、まるで池田屋に入る前の近藤勇であった。
「絶対にお好み焼きで儲けてな」
「そうしてハーレムを持ってか」
「お姉ちゃん達に毎日な」
「耳かきしてもらうか」
「それを日課にするぜ」
こう言い切った、しかし。
横で二人の話を聞いていた店長が和馬に真面目な顔で言って来た。
「毎日は無理だな」
「そうなんですか?」
「耳掃除は毎日しないだろ」
この現実から言うのだった。
「あと普通そうしたことも毎日はな」
「出来ないですか」
「そんなオットセイみたいな体力ある奴いるか」
そもそもというのだ。
「俺なんかもう一週間に一回、それも三回戦までが限度だ」
「俺毎日十回はガサゴソと」
「何っ、十回もか」
「そうですが」
「相手いなくてもそれは凄いな」
店長は和馬のそのことには驚いた。
「幾ら十代っていってもな」
「何もない日なんかもっと」
「それならハーレムも持てるか」
「そうなれる様に頑張ります」
「そっちは大丈夫か」
「俺もそこまではとてもな」
秀一も言ってきた。
「無理だな」
「そうなのかよ」
「一日十回とかな」
そこまではというのだ。
「してないな、お前そっちは凄いんだな」
「そっちは限定みたいな言い方だな」
「実際にそうだよ、けれどそれならな」
「ハーレム持ってもか」
「出来るかもな」
実際にというのだ。
「本当にな」
「まあそっちは頑張れ、しかし耳かきはな」
店長はまた和馬にこちらのことを話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ