第三章
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「普通の女の子はです」
「そしてうちの店の伝統になってるか」
「そうですよ、けれどお店は繁盛してますし」
安い美味い早いの三拍子そろっていて店員のサービスも接客もいい、出店形式のこの店の売り上げはかなりのものだ。
「俺も稼がせてもらってるし」
「君は満足か」
「はい、ここで修行して」
「将来はだな」
「お好み焼き屋やって」
そしてというのだ。
「大儲けしてハーレム築きますよ」
「ははは、頑張るんだぞ」
店長は和馬の夢はわかっていた、それで彼の理解者としてエールを送った。何はともあれ彼はアルバイトにも励んでいた。
そんな中でだった、彼はある話を聞いた。それでクラスで秀一に話した。
「お姉ちゃんが耳かきしてくれる店あるらしいな」
「ああ、風俗の一種でな」
それでとだ、秀一も応えて話した。
「あるよな」
「何かよさそうだな」
和馬は目を輝かせて言った。
「どうも」
「そうだな、けれどな」
「けれど。何だよ」
「俺達まだ十七だからな」
秀一が言うのは年齢のことだった。
「ちょっとな」
「そうしたお店はか」
「行けないだろ」
「若し言ったらどうなるんだよ」
「学校にばれたら停学は間違いないだろ」
それこそという返事だった。
「もうな」
「停学かよ」
「下手すれば退学だろうな」
風俗店に行ったことがばれればというのだ。
「この前二組の真田未亡人の人とラブホ入ったのばれて停学になったしな」
「未亡人ってコアだな」
「けれどそれでな」
「停学かよ」
「ああ、そうなったからな」
だからだというのだ。
「風俗郁のはな」
「リスク高いか」
「最悪退学だからな」
秀一はこのことを言うのだった。
「それ冒していきたいか」
「そう言われるとな」
どうもとだ、和馬も真剣な顔で答えた。
「俺もな」
「そうだろ。だからな」
「このお店はか」
「行かない方がいいな、親戚の人とかでいないか」
「女の人でか」
「耳かきしてくれる人な」
「それな」
ここで和馬は自分の親戚の人達の記憶の中でそうしたことをしてくれそうな女の人を必死に検索した、そしてだった。
秀一にこう言った。
「お袋の一番下の妹さんでな」
「叔母さんでな、もう結婚してるけれどな」
「人妻さんか」
「今年三十になる人で」
「しかも叔母と甥か」
「いや、俺はそっちの趣味はないからな」
和馬はこのことは断った、それも真剣な顔で。
「近親相姦のそれは」
「そうした趣味はないか」
「というかそれはもう完全にな」
それこそと言うのだった。
「そういう手の漫画だろ」
「よくあるよな」
「それか組み合わせが逆だけれどな」
それでもと言うのだった。
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