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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第58話
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世界で、本来の歴史では叶わない可能性が高かった恋が叶った事にもなるから、”今の世界の方がアルフィンにとっても間違いなく良い結果”になったという事だね、はっはっはっ。」
「……………………」
更なる驚愕の事実を口にしたレンの説目にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中トワは顔を赤らめて混乱した様子で声を上げ、アンゼリカは苦笑し、クロウは呆れた表情で溜息を吐き、暢気に笑っているオリヴァルト皇子の言葉を聞いたミュラー少佐は顔に青筋を立てて黙り込んでいた。

「フム…………リィンの事は”友”として大切に想ってはいるが、恋愛感情までは抱いていないのだがな…………」
「ま、リィンのあの”タラシ”の性格を考えると確かにそんな可能性があったかもしれないね。」
「ア、アハハ…………」
「というか、”新Z組”――――――”自分の生徒とまで結ばれる歴史”もあったなんて、幾ら何でも見境がなさすぎじゃないかしら、リ・ィ・ン〜〜〜!?」
一方ラウラは困った表情で考え込み、ジト目で呟いたフィーの言葉を聞いたエマは冷や汗をかいて苦笑し、アリサは膨大な威圧を纏って微笑みながらリィンを思い浮かべた。
「見境がないと言えば、サラ教官もそうだな。」
「全くだな。幾ら婚期に焦っているとはいえ、担当していた生徒(リィン)と結婚するなんてさすがにどうかと思うのですが?」
「うっさいわね!?それは”別のあたしの話”だし、それ以前に”今のあたし”は婚期に焦ってなんかいないんだからね!?」
ジト目でサラに視線を向けるユーシスの言葉に同意したマキアスもユーシス同様呆れた表情でサラに視線を向け、視線を向けられたサラは顔に青筋を立てて必死の表情で反論し、それを見たアリサ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「そういえば…………今の話の中にエリスとセレーネは含まれていなかったが…………セレーネは異世界から来た人物だから、”零の御子”の”因果律の改変”が理由である事はわかるのだが、本来の歴史でリィンがエリゼと結ばれる可能性はあってもエリスだけないのは不思議だな…………?」
「――――――本来の歴史でリィンお兄さんとエリスお姉さんが結ばれる可能性なんてある訳ないじゃない。”そもそもエリス・シュバルツァーは本来の歴史には存在していないんだから。”」
「ええっ!?そ、それってどういう事なんですか!?」
ガイウスの疑問に答えたレンが口にした驚愕の事実にその場に全員が血相を変えている中エリオットは信じられない表情でレンに訊ねた。
「元々”本来の歴史ではエリゼ・シュバルツァーがエリス・シュバルツァーの立ち位置”だったのよ。アルフィン皇女と親友になったのも、夏至祭でアルフィン皇女と共に帝国解放戦線に拉致されかけたのも、内戦で”蒼の深淵”の指示によって”黒兎”にアルフ
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