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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第10話:マジックショー、開幕
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、魔法陣と共に炎の壁が形成されノイズの突撃を防ぎながら焼き払う。その間にもフライトノイズが更に上空から彼に突撃するが、炎の障壁はその何れをも防ぎ逆に炭化させていった。
だが上への防御に集中し過ぎたのか、他の地上を移動するノイズの接近を許してしまう。カエル型や人型のノイズがウィザードに迫り、周囲から攻撃しようとする。
あれは銃撃だけでは凌ぎ切れない。そう判断した奏と翼がシンフォギアを纏おうとした。
だがそれは早計だった。
ウィザードは接近したノイズが銃撃では迎撃が間に合わないと瞬時に判断すると、ウィザーソードガンのグリップを銃身に対して真っすぐになるように倒した。すると折り畳まれていた刀身が伸びて一本の剣──ウィザーソードガン・ソードモード──に変形した。
そのまま彼は周囲に近付いてきたノイズを次々と切り伏せる。
射撃、防御に加えて今度は剣を用いての接近戦。しかも剣だけでなく蹴り技まで用いてノイズを全く寄せ付けない。しかも彼はまるで舞台の上で踊っているかのように、軽くステップを踏みながら時にフェイントを混ぜてノイズを翻弄しているのだ。
明らかに戦い慣れた様子に奏は彼から目が離せない。それは翼も同様であった。ただし両者の目が離せない理由は全く別の物だ。
奏は、幼馴染の意外では済まされない一面に衝撃を受けて。
翼は、新たな強者の存在に闘争心を刺激されて。
因みに響もウィザードの戦いに目を奪われていたが、それは2人の様な複雑な思いからくるものではなく純粋にシンフォギア以外の力によるノイズとの戦いに圧倒されただけである。
その後もウィザードは剣技に銃撃、更には多様な魔法を織り交ぜてノイズを仕留めていく。
〈バインド、プリーズ〉
「ちょっとじっとしてな!」
時には魔法陣から鎖を出してノイズを拘束し────
〈コピー、プリーズ〉
「「もう一丁」」
〈〈コピー、プリーズ〉〉
「「「「死角は無しだ!」」」」
時には自分と全く同じ動きをする分身を作り出して円陣を組み、自身を取り囲むノイズを一掃したりした。
そうこうしていると、気付けば残るノイズは大型の巨人型ノイズのみとなっていた。巨人型は、その長い腕を振り下ろしてウィザードを叩き潰そうとしてくる。
〈ビッグ、プリーズ〉
「よぉっ! ぬぅぅぅぅっ、どりゃぁぁぁっ!!」
デカいものにはデカいものをとばかりに、ウィザードは自らの腕を魔法で大きくし巨人型の腕を受け止め逆に押し返した。まさかの反撃にたたらを踏むノイズ。
この期に及んで体の一部とは言え巨大化までして見せた彼に、奏達は最早驚くこともしない、と言うかできない。
その様子を肩越しにチラリと見て、
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