暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第10話:マジックショー、開幕
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 颯人の使ったテレポートの魔法により一瞬でノイズ出現地点に飛ばされた奏達は、最初自分たちが何処に居るのかを理解できなかった。

 が、少し周りを見渡して少し離れた所にノイズが居るのを見て、そこが今正につい先程ノイズが出現したと言われていた場所であることに気付き驚愕に目を見開く。

「こ、ここはッ!?」
「まさか、ノイズの出現地点ッ!?」
「えっ!? えっ!?」

 突然の状況に困惑する奏と翼、理解が追い付かずオロオロとする響。

 3人の様子を見て、颯人は小さな悪戯が成功した事を喜ぶかのような笑みを浮かべると右手の指輪を別の物に取り換えてベルトのバックルに翳した。

〈コネクト、プリーズ〉

 困惑しつつもシンフォギアを起動させようとする奏と翼、それに遅れる形で同じくギアを纏おうとする響の前で、颯人は赤い魔法陣に手を突っ込み2年前にライブ会場での戦闘に乱入した時の物と同じ大型の拳銃──ガンモードのウィザーソードガン──を取り出し、迫りくるノイズの集団に向けて数発発砲した。

 銃弾は真っすぐ飛んでいき、彼らの近くまで接近しつつあったノイズを次々撃ち抜いていく。

 それを、この時初めて目にした響は信じられないと驚愕に目を見開く。

「えぇっ!? 何で!? それ、シンフォギア?」
「うんにゃ、シンフォギアじゃないよ。ただの銃弾でもないけどね」

 この銃弾は銀魔法の銃弾と呼ばれるもので、言ってしまえば魔力を固めて銃弾としたものである。颯人の魔力がそのまま銃弾となっているので、基本的にリロードせずに魔力が続く限りは何発でも撃てる。

 とは言えこの程度でノイズを倒しきれるとは颯人自身思っていないし、これだけで倒すつもりも毛頭なかった。何しろこれだけでノイズを倒してしまっては、何のお披露目にもならない。
 そんな面白くもなんともない展開を、颯人は絶対認めなかった。

 故に、ここからは本気を出す。

「んじゃ、ウォーミングアップはここまでにしといて…………そろそろ本番、行くとしますか!」

 そう言うと彼は右手との指輪を別のものと交換した。腰のバックルと同じ形状の装飾の指輪だ。

 その間にもノイズは近付いてくるので、手近の奴から撃ち抜いていく。

 そしてある程度近場が片付いたところで、彼は右手をハンドオーサーの前に翳した。

〈ドライバーオン、プリーズ〉

 彼が右手を翳すと、ハンドオーサーを起点にして腰の周りにベルトが形成される。ウィズが装着している物に非常によく似ているが、黒に銀のラインが入ったあれに比べて彼のベルトはハンドオーサー以外銀一色だ。

 突然彼の腹に巻かれたベルトを奏達が注目しているが、彼はそれに頓着することなくノイズの迫る方に体を向けると、ハンドオーサーの左
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