その34
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ナルトの女を武器にしてくるような修行になど、サスケが付き合える訳が無い!
ナルトは一体、サスケを何だと思っているのか!
男として気にならないと言ったら嘘になるが、そんな事を知られるのはサスケにとっても屈辱でしかない。
何より、その場合、サスケが何もせずに居られるかどうかなど、保証などないのだ。
そんなものには、サスケは決して付き合う訳には行かない。
ナルトが相手だからこそ、絶対に!
そんな気持ちでナルトの願いを突っぱねたサスケは、ナルトが自分を射抜く、冷たい視線に晒され、身を強張らせた。
ナルトからの挑発だと分かっていても、だからこそ無視する訳にはいかない、蔑み交じりのサスケを見下す非常に気に入らないナルトの目。
「逃げるの?」
挑発その物のナルトの言葉に、サスケの反感は刺激される。
「何だと?」
挑発だと分かっていても、だからこそサスケには反応せずには居られない。
最早条件反射だった。
そしてそれはナルトもだった。
「サスケはこういう事では僕に勝てないって認めるんだね?」
にやり、と、いつものように不敵に笑いながら続いたナルトの挑発の言葉に、それが指す意味に気付いたサスケは思わず硬直した。
そういう面が何かしらあることは、サスケ自身、否定しきれない。
他でもない、ナルト相手だからこそ、だ。
「ねえ、サスケ。それってどうして?僕が女だから?だからサスケは僕に勝てないって、そう思うの?へえ〜?サスケって、戦う前から尻尾巻いて僕から逃げちゃうくらい、僕に負けちゃうって思ってるんだ!ふふふ、かわいい」
ころころと見たことの無い表情で笑うナルトに、どう反応するべきか、サスケが計りかねたその時だった。
「えいっ!」
「なあっ!?」
実力行使だと言わんばかりに、ナルトがサスケの左腕に飛び付いて来た。
温かく、柔らかい感触の、ナルトの膨らみがサスケの二の腕に押し付けられ、包み込まれていた。
その温もりと感触に、一瞬でサスケの頭に血が上る。
「はっ、放せ、ナルト!何をする!気は確かか!?」
サスケの混乱など知らぬとばかりに、ナルトはいつものように、術の疑問点を尋ねるようにサスケに問う。
「あのね、私の胸って結構大きいみたいなんだ。どう?」
「知るかそんな事!」
確かにナルトの申告通り、結構な質量をナルトは備えて居たようだった。
サスケの二の腕はすっかり埋もれて温もりの中に埋もれている。
初めて感じる女としてのナルトの温もりと感触に、どんどんサスケの意識がそちらに向かって向いてしまう。
意外とでかい。
知らなかった。
普段、これをどうやって隠しているのか。
考えたくもない下世話な疑問が、ナルトによって問題無用でサスケの思考を埋め尽くそうとする。
そこにナルトが一筋の糸を垂らすように話題を提示してきて、サ
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