ダーマ
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…た、確かにその通りだろうが…しかし、万が一という事もあるだろ!?保険の為にも防御力の低い魔法使いの為に…」
先程まで無礼な物言いだったリュカに正論で攻撃され、弱気になる店主…
「保険の為如きに3000ゴールドも出せるか!その3000で前衛を強化し、保険の必要を絶った方がよっぽどマシだ!」
リュカの正論に完璧に打ち負かされ俯く店主…
「……とは言え…確かに魔法使いを強化する事には意味があるなぁ…でも3000はなぁ〜…」
リュカの呟く様な言葉を聞き、瞳を輝かせ顔を上げる店主。
「だ、だろ!?じゃ、じゃぁ…2500ゴールドならどうだ!?」
「…1000ゴールドだよ…」
「おい…無茶言うなよ…じゃぁ2300ゴールドなら…」
「う〜ん………奮発しても1700ゴールドだな…」
「くぅ〜………で、では…2000だ!!これ以上はムリだ!」
「うん!2000ゴールドで買うよ」
結局ほぼ原価で売る事となった店主…
まぁアッサラームの友達商人よりかはマシだろう…
「相変わらずの値切りやね…」
ガックリと落ち込む店主を無視し、宿屋へ戻る道すがらエコナがリュカに、尊敬と呆れをブレンドした感情を吐き付ける。
「だってさ…5000ゴールドがいきなり4割引だよ!絶対ボッタクろうとしてたんだよ!」
「旦那は俺等盗賊の天敵だけではなく、商人の天敵でもあったんッスねぇ…」
「俺としては、リュカさんの天敵を知りたいですね!居るかどうかも不明ですが…」
カンダタとウルフの言葉に皆が頷く。
「そりゃ居るよぉ〜…僕にだって…」
「本当ですかぁ?」
「アイシスって女なんだけどね…」
「え!?女なんですか!?あり得なくないですか!?」
「…何だかアルルの台詞には、若干失礼な成分が含まれている様に感じるのだが…?」
そしてアルル達は、そのまま宿屋の食堂へと入り、和気藹々と雑談をしながら夕食にありついた…
カンダタとの仲は、随分と良好の様だ!
<ダーマ神殿>
アルル達一行は新たな戦力を得て、戦闘が楽になった様で、ダーマ神殿までは1日で辿り着く事が出来た。
とは言え既に夜の帳が付近を覆い、刻一刻と静寂が勢力を広げている。
「此処が職業を司るダーマ神殿ですね!…でもさすがに夜は転職出来ないみたいですね…残念!」
ハツキが悔しそうに呟く中、リュカがソワソワと周囲を見回している。
「リュカさん…どうしたんですか?」
「うん。何だかすんごい美人が居る匂いがするんだ!何処だろう!?」
アルルの質問に周囲を見渡しながら答えるリュカ…本人は至って真面目である!
「…はぁ…そうですか…じゃぁ、頑張って下さいね…今晩も………私達は宿屋で一休みしますから…」
「そうか、宿屋か!!」
アルルが神殿2階
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