第五話:決着!そして決勝戦へ!
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と思ったマカロフを、次の光景が裏切ることになる。
「負けて…たまるかァ―――ッ!!!」
何故なら、ギクリの棒がネロに突き刺さる瞬間、ネロの両手はもう既にギクリへ向けられていたのだ。
そして―――舞台上すらも巻き込むような大爆発が起きた。
「―――!!」
爆発が観客や控室に届く前にマカロフはすぐさま結界魔法を使い貼り未然に被害を押さえた。
観客の周りや控室になっている建物は魔法陣によって無事だったが、舞台の行方は誰もわからない。
武舞台となっていた場所は爆発によって出来た煙によりどうなっているか誰も目視できていない。
『え、と…ありがとうございます…今の爆発でどうなるかと…」
「いいわいいいわい。それより他の皆は大丈夫じゃな?」
マカロフの問いかけにより観客たちは一斉に頷く。言葉にすらできない様子なのは仕方ないかもしれない。なにせ、あるギルドのマスターが自分たちの中に混じっていたことに対してもそうだが、目の前の爆発が迫ってきていたのだから。
ある者は涙を流しながら感謝の言葉を紡いだりする者、試合の行方を気になる者。そして…。
「…おい、アイツ、無事かョ…!?」
控室で試合の行方を見守っていたラクサスは気になっていた茜色の少年が気がかりだ。なにせ、友達(になる予定)があの爆発に巻き込まれたんだ。心配する筈がない。
そんなラクサスの言葉に続くように落ちた選手やアナウンサーが選手たちのことが気になる中、マカロフが安心させるような笑みを浮かべて言った。
「大丈夫じゃ。ホレ、アレを見てみなさい」
武舞台が――その場は武舞台だったのかと疑わざる得ないような地と化してた。武舞台だった破片や瓦礫が残っているが、これではもうどちらが無事でも二人共場外の可能性があるだろう。
そして、煙が薄くなる中、誰かが興奮するような大きな声を出した。
「おい!!アイツ、アイツが勝ったぞ!!」
「え、誰!?誰だよ!?」
「アイツだってば!ほら!」
「サイヤ人の方だよ!!」
舞台が完全に見えるようになる頃に――まだ武舞台の形となっている場所に少年は立っていた。
両手を前に突き出したまま、ただそこを立っていた。
対して、男は更地と化した場所で大の字となって倒れている。
手に持っていた棒は灰となり、男の手に残っているが。
その状況を見て、呆然となっているアナウンサーの背中をマカロフは叩く。
「ほれ、仕事じゃ」
「え、あ…は、はい!しょ、勝者ネロ・ハバード選手!け、決勝進ッあっかんだ…じゃなく…進出決定ィ!!」
持っていたマイクを構えるの忘れながら、確かにアナウンサーの男は言っ
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