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妖精のサイヤ人
第五話:決着!そして決勝戦へ!
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処されるとネロ自身は直感で気づいていた。
そしてネロの直感通りにギクリはその連打を棒で受け流しては避けてネロの顔へとまた棒による突き技を開始する。
棒の先がネロの顔へと近づく時、ギクリは見た。
目の前の光景―――ネロ少年の口が明るいことを。

「…!まさか…!!」

すぐさま距離を取ろうとするが、時はすでに遅く。

「があああああ!!!!」

ネロの口から―――特大な赤い閃光が飛び出た。
その閃光はギクリすらも埋め込み――その中心が爆発した。
だが大きな爆発なわけじゃなく、範囲が舞台だけに留まる。そして閃光を放ったネロはその中心を睨みつけている。

「…やったか…?…ハッ…!やべえ…!?」

無意識的に放っただろうその言葉に気づいたネロはすぐに慌てる。なにせ、今の言葉はある”フラグ”に繋がるかもしれない。
勿論、そういうことは多くあるわけではないが、しかしなんでもありな世界にいると認識しているネロはこの言葉がどれだけ不味いのか、前世のアニメや漫画などで教わった。
そして―――爆発の中心に煙が上がる中、それは飛び出た。
棒を片手に、ネロを標的に定めだ鬼と思わせるような顔をした男が一人、ネロへと突っ込んでいた。

「ち…チクショーッ!こんなときにフラグ回収しなくていいのにィ!!」

「何をほざくか!今!其方の目の前にいるのは某であろう!!!」

ギョッとなったネロに隙かさず棒による攻防戦に入るギクリ。ありとあらゆる、正しく彼が身に付けてきた技、相棒の棒を長年の修練による付き物か我が身体当然のように身のこなしで棒術をネロに仕掛けていく。
ギクリの体力は有り余っている訳ではないが、だが彼が体験してきた武術やあらゆる暴力による経験今のギクリをこの場に立たせている。ネロに話した才能のない身のギクリは、才能のない代わりにあらゆる鍛錬を熟してきたのだ。たかが光線(・・・・・)など、立ち上がれない理由などなりやしない。
そして攻撃を仕掛けられているネロはもうただ必死に直感頼りに避けていることしか出来ない。
いや、カウンターのチャンスはあるが、そのチャンスを直様にギクリの棒術による技が全て潰してくるのだ。

「どうした!?其方ならば反撃はできよう!!」

「無茶…言うなおい…!!」

先程よりも手数を多く、そして速くなるギクリにネロはやはり直感による回避だけで一杯だ。
カウンターすらも困難な今、さっきの不意打ち攻撃も通用しないのだろう。
もし、ネロがギクリよりも上のステージ、或いは身体が勝手に動く御技を会得していたのなら話が違ってくるだろうが…ネロはそんな実力もなければ神の御技を酷使することすらも不可能なのだ。
ただでさえ”あの”強化技を覚えてないの
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