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妖精のサイヤ人
第五話:決着!そして決勝戦へ!
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片手で撫で始め、自分よりも巨大な真紅の大猿を見つめ―――そしてその姿が消えた。

 『グオオオッ!?』

ドォン!!!!

爆発音と大猿の悲鳴が再び山に響き渡り、その後に巨大な何かが倒れるような音が起きる。真紅の大猿の巨大な肉体は地面へと倒れた―――大のように倒れたその身体の上にさっきと同じように堂々とその女性は立っていた。

「フフ…、もう目は覚めましたよね?」

『グオ…オオン…』

女性の返答に、大猿は力のない鳴き声を漏らした。どこか、泣き言にも聞こえるその鳴き声に女性は色っぽくまた微笑んだ。

「ここからが本番ですよ、ネロ様」


★★★★★★★

互いで放つ本気の攻撃がなかなか攻め手にならない、しかし互いの攻防が決め手にならないことすらも気にせずに少年と男はただこの試合を楽しんでいる。
決勝戦ではないのにも関わらず、後のことすらも考えずに互いの全力をぶつけ合っていく二人に会場内の人たちはその光景は驚愕の一言だった。
今までの試合は実力の差が離れすぎている選手たちによって一瞬で片付けたりされた試合だったため、今回の試合は本当にハズレだったと思い沈む者も居た。だから決勝戦こそ見応えになるものだと思っていた彼らにに本気と本気のぶつかり合いをしているネロとギクリが衝撃になった。

「す、すげぇ…アイツら、互角に戦っているぞ」

「てかどうなっているんだありぁ…」

「なかなか攻め手にならんようじゃのう…しかし、魔力がまだまだだというのにやるものじゃな」

「え、爺さん見えて…」

『ネロ選手とギクリ選手が止まらない!移動の速さが上がってきていて私の目にすら追えなくなりそうです…おおっと!?」

野次馬とアナウンサーの歓声が響いていた会場内に、それらより一際大きく鳴り響く衝撃音が走る。
棒による突きを放っていたギクリの顔にその突きを紙一重に交わして全力の一撃を込めたネロの拳が食い込んでいた。

「ヌゥッ…!?」

「うおおおおおおお…おおおおおおおおおお!!!」

殴ったと同時にネロは己の中にある気を全てギクリの顔へ放った拳へと収束させ、新たな技を生み出す。気を纏ったその拳は威力を更に加速させてギクリの顔へと放たれた拳を完全に振り抜いた。
振り抜かれた拳によってギクリは数メートルまで身体が空中へと飛ばされた。

「ぐッ…まだまだだ…!!」

しかしギクリは体制を整え、舞台に着地した途端にすぐにネロへと突進した。

「帰ってくるの早えよ…!!ぐおおお…!!」

すぐさまネロへと棒を振り下ろすもネロは片手でその攻撃を受け止め、またカウンターの蹴り技をギクリはに向ける。
足による蹴りの連打。しかしそれだけでは対
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