第四章
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「クリスマスソングの中でもな」
「随分いい歌詞でな」
「曲もな」
「いいな、あの歌手は」
見ればギターを手に一人で歌っている、ブロンドの二人とは違い髪の毛はブラウンである。ただ目の色は二人と同じ黒である。ただし背は同じ位でも太っている二人に比べてモデルの様にすらりとしていてロッカーの派手でかつシンプルな服装も似合っている。
「歌も上手いし」
「このロンドンでも目立つな」
「まだ若いみたいだけれどな」
「二十歳位か?」
「ハイスクール出て少し位か」
「俺達より何歳も若いな」
その歌手の年齢までチェックした。
「二十歳位でこの歌唱力だとな」
「しかも顔もいいぜ」
「華もある感じで」
「これはいいな」
「将来メジャーになるかもな」
「世界的な歌手になるかもな」
「ああ、これはな」
まさにというのだ。
「俺達凄い歌手見付けたかもな」
「世界的な歌手のデビュ―前か」
「その姿見たかも知れないな」
「そう思うと凄いな」
「貴重な経験してるぜ」
こうした話をしてだった、二人はその場を後にして。
軽食の店に入った、そこでカレーを食べるつもりだったが。
店の中でもクリスマスの歌が流れていた、それでローズマンは笑ってジョースターにこんなことを言った。
「カレー食ってもクリスマスか」
「軽食食ってもな」
「それでもな」
「クリスマスだからな」
「歌はこれか」
「ツリーもあるしな」
ジョースターは店の中のそれも見た。
「お店の中の内装だってな」
「ああ、クリスマスのものでな」
「緑と赤で」
「本当にクリスマスだな」
「そのことを実感するな」
「まあクリスマスにカレーはな」
これはとだ、ローズマンはこれから自分達が食べるそれの話もした、イギリスでは非常によく食べられる料理だ。
「違うけれどな」
「元々インドの料理だしな」
「ああ、しかもな」
「しかも?」
「日本じゃ滅茶苦茶食うらしいな」
「また日本かよ」
「ああ、あの国はな」
ローズマンはさらに話した。
「イギリスにも負けない位にな」
「カレーよく食うのかよ」
「それも色々な種類のカレーあるらしいぜ」
「そうなのかよ」
「もう何でもカレーにする勢いでな」
「それは凄いな、イギリスの料理ってな」
「世界的にな」
それこそというのだ。
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