暁 〜小説投稿サイト〜
NARUTO 桃風伝小話集
その32
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、やっぱり、サスケも男の子ですし?
女の私には了解しきれず、理解できない部分があるのは認めましょう!

それはどうやっても覆らない訳ですから、まるっとその辺全部はサスケの良識を信用するとして、このブツがサスケの部屋にあった一件は、謎は謎として、謎のままで構いません。

今まで通りで居たいなら、下手に触れない方が良いような気がするし。
だって、同年代の男同士として、サスケの赤裸々な男性生理の悩みや、下ネタ的な物を、話の流れでサスケから私に振られでもしたら、困るの、私ですし…。

今まで運良く一度もそんな話題はサスケの口から出てこなかったし、そういう空気になった事もなかったけど。
こないだ、サスケの女性の好みみたいな物は、初めて私がサスケに聞いちゃったけど、サスケは私に聞いては来なかったし。

でも、もし、今後、そういう話題をサスケから振られてしまったとしたら。

そしたら、困る。
めちゃくちゃ困る。
だって、そんなの答えられない。

私には、そんなの、無いもの…。

サスケと違う成長なら、私も順調にしているけど。
だから、こんな風にサスケと仲良く出来るのは、今だけ何だろうと思うけど…。

でも、仲良く出来てる今のうちに、そういう話題を振られたら困る!

サスケ相手にだけじゃありません!
同期の男連中全員にです!

だって、私、男って事になってるし。

何だかんだ、私は結構ハブられ気味で、運良く今まで全回避出来ていたけれど!

これからもそうとは限らないって気付いちゃいました。
だって、サスケのお家のサスケのお部屋にこんな物が有りましたし。

どうしよう。
ぼんやりとした受け答えなら、ぼんやりした想像でなんとなくは出来なくは無いかもしれないけど、疑われないように実感の伴った受け答えするには、圧倒的に知識不足です!!!!

……おじいちゃんに頼んで、こっち方面の知識を教えて貰えないか動いた方が良いんだろうか。
現時点で下手に受け答えして疑問持たれて、それがきっかけで私の性別バレしちゃうとか、絶対絶対嫌過ぎるし!

そんな事になったら、サスケと気まずくなる未来しか浮かんで来ない!!!!
そんなの、嫌だ!!!!

ずっとこのままの距離感で、サスケとは居たいのに。

それに、です。
どうしてこんな物がサスケの家に、ここにこうしてあるかはさておき。

要は、これが切り札として如何に有効か否かが問題なんです。
だけど、これは明らかに私の勝ち札ですよね?
いつか来る私の完全勝利の為の切り札として、記憶の端に止めて置きましょう。

最終的にそう決意して、私はびっしりと冷や汗を掻きつつ、必死に動揺を抑えながら、ブツを発見場所に元通りに戻して、そっと洋服箪笥にしまいました。


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