第五十六話 卒業式の前その十
[8]前話 [2]次話
「ないわ」
「そうなのね、けれどね」
「お母さんは違うのね」
「ええ、こうしておぢばに帰ってね」
そうしてというのです。
「参拝させてもらって親神様、教祖様、祖霊様にお会い出来るって思うと」
「嬉しいのね」
「神戸にいるでしょ」
「あっ、いつもおぢばに帰る訳じゃないから」
「そう、だからね」
それでというのです。
「おちばに帰らせてもらえるだけでも嬉しくて」
「それでなの」
「そう、本当にね」
まさにというのです。
「おぢばに帰るだけで嬉しくて」
「神殿にお参りさせてもらって」
「さらに嬉しくなるの」
「そうなのね」
「千里がそう思わないのはね」
私にそれがどうしてかも言いました。
「今はいつもおぢばにいるからよ」
「だからなのね」
「そう、おぢばに住まわせてもらうことは有り難いことだけれど」
「そこでお会い出来ることを嬉しいと思わないと」
「その分だけ残念よ」
「そうなのね」
「千里がそのことをわかる様になればね」
教祖殿の入り口で私に言ってくれました。
「また一つ成人したことになるわ」
「成人ね」
「そう、じゃあ今からね」
「教祖殿でね」
教祖様に参拝です、今も魂はこちらにおられる教祖様に。
教祖殿は全体的に赤い雰囲気です、灯りがそのせいかそうなっています。教祖様も赤い着物を着ておられました。
二人で参拝してです、それから次は祖霊殿に向かいますが。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ