第7章:神界大戦
第228話「潰えた導き」
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がに、表層意識も限界だったか)」
今この場にいるのは、イリスの“闇”も関係している。
しかし、根本は僕が意識を失ったからだ。
表層の意識が失い、さしずめ今は心の中と言った所だろう。
今までが物理的な戦闘だというのなら、今度は概念や意志の戦闘になる。
「出来る限り時間を稼ぐつもりだったが………もう、限界か」
深層意識で出来る事、される事など限られている。
既に、僕の精神は疲れ果てている。抵抗すらほとんど出来ないだろう。
その上で、イリスによる精神干渉。
いくら足掻こうと、もう抜け出せない。
「……あれだけの“輝き”を魅せたというのに、なぜ諦めるのです?」
「自分の限界はよく理解しているからな。そもそも、表層意識での足掻きはこちらの力も回した結果だ。その表層意識が落ちたのなら、もう後はない」
イリスが姿を現す。
暗闇にも関わらず、イリスの姿ははっきりと見える。
「例えこの場でお前を倒したとしても、攻撃を跳ね除けた程度でしかない。詰んでいる状態から引き延ばしただけで、結果は覆らない」
「だから、ここで諦めると?」
「“僕は”な」
イリスが若干不機嫌になる。
……当然だ。あいつは、僕の“可能性”を見たがっていた。
見た上で、叩き潰そうと考えている。
だけど、今の僕は既に抵抗する意志をほとんど見せなくしている。
あいつの意に反する行為だ。不機嫌にもなるだろう。
「まぁ、なるべく抵抗はするさ。それだけ、勝ちの目が増える」
「……よもや、“無限の可能性”の貴方が、他に譲る、と?」
「そうだ。僕一人では限界がある。“無限の可能性”?はっ、的外れな。どんな存在にだって、一人では限界があるに決まっているだろう」
まったく。身に余る通り名だな。
神であろうと、誰かが必要になる。
全知全能や創造神でさえ、世界に住まう人々が必要なのだから。
しかし、どうやらイリスにはそれが気にくわないらしい。
「……ふざけないでください。私は!貴方の“可能性”が見たいというのに……!なぜ他の有象無象などに託すのです!?私は、私はこんなにも貴方を……!」
「……再三言うぞ。……人の可能性を舐めるな」
なけなしの理力を纏う。
さらに、魔力と霊力も。……当然、焼け石に水だ。
この場は深層意識ではあるが、既にイリスの“領域”だ。
いくら小細工をしようと、その上から叩き潰される。
「……あぁ、そうですか。他の存在に目を向けるのですね。……でしたら、否が応でも私を見てもらいます。貴方は、私だけのモノです……!」
「っづ……!?」
体が締め付けられるような重圧に襲われる。
身動きは取れない。元より、イリスの“領
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