第7章:神界大戦
第228話「潰えた導き」
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
時に優輝の移動先を感知し、そこに攻撃を繰り出したのだ。
辛うじて、着地は成功させた優輝だが、ダメージをさらに負った。
「ッッ……!」
顔を上げれば、そこには一面の“闇”の弾丸が。
さらに、頭上には強大な理力の気配。
細かい理力も四方八方から感じられた。
「(逃げ場は……ない……!?)」
完全に包囲されていると悟った優輝は、即座に前に駆け出す。
最低でも、頭上からの攻撃は躱すべきだと、突貫する。
「ぉ、ぉおおおおっ!!」
理力を振り絞り、剣を振るう。
雨霰のように迫る“闇”の弾丸は、当然その程度では防ぎきれない。
………否。
「ぉ――――――」
……そもそも、優輝に回避や防御の余裕はなかった。
「―――――――ぁ」
塗り潰すかのように、“闇”が優輝を呑み込んだ。
そのまま、上空から鉄槌のように“闇”が振り下ろされる。
さらに弾丸が突き刺さり、漏れ出た“闇”が瘴気のように広がった。
「ご、ぁ……が、ぐ、ぅ………!」
「嫌ですねぇ、貴方相手に手を抜く訳がありませんよ。貴方は、倒して、染めて、完全に従えるまで……絶対に手を緩めません。油断も慢心もしませんよ」
「っづ……イリ、ス……!」
弾丸のように殺到した“闇”が槍となっていたのか、優輝は縫い付けられる形でいくつもの槍に貫かれていた。
それでも、優輝の目は死んでいない。
「多勢に無勢な所を、よくここまで足掻きました。しかし、もう終わりです」
「っご……!?」
さらに“闇”が殺到する。
それだけではない。他の神々の攻撃も優輝へと突き刺さる。
既に、体を動かす事もままならないというのに、僅かな慈悲もない。
「先に四肢を落としておきましょうか」
「っ、ぁあぁあああああっ!?」
「斬り飛ばす、なんて真似はしませんよ。その場で斬るだけです。手足だけで動かれる“可能性”も無きにしも非ずなのですから」
手足が斬られ、その断面を“闇”で塞がれてしまう。
これによって、理力で補填する事も出来なくなった。
不可能ではないが、今の優輝では“闇”を突き破って補填する力が残っていない。
「さぁ、どこまで耐えるか、見せてください……!」
―――“深淵なる闇”
刹那、闇よりも深い闇色が、優輝を呑み込んだ。
=優輝side=
「っ、ぁ………」
気が付けば、辺りが全て暗闇の空間にいた。
自分の姿ははっきりと認識できるにも関わらず、目の前すら見えない。
「(……さす
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ