暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第228話「潰えた導き」
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
《・》()()()あいつらが耐えられる程、お前の“闇”は弱くない……!」

「………」

「それに……神が分霊を持っているのは、当たり前だ。お前は、それを使って、他の神々も身動きが取れないようにしているだろう……?」

 重圧に押し潰されないように、優輝は耐えながらイリスの問いに答える。
 そう。優輝は分かっていたのだ。“イリスが弱かった事”を。

「………あは♪」

 その答えを聞いて、イリスは笑みを浮かべた。

「ええ。ええ!よくわかってますね!そうですよ!その通りです!嬉しい、嬉しいですよ!貴方がそこまで私を理解してくれてるなんて!」

「……チッ、嫌でも分かるっての……!」

 嬉しそうに言うイリスに、優輝は苦虫を噛み潰したような顔をする。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「………ふふ……思い出してくれたんですね……ずっと、ずっと人間の記憶しかないと思っていましたが………そうですかぁ……思い出してくれたんですねぇ……」

「っづ……!?ぐ、ぉぉ……!」

 さらに重くなる。しかし、完全に動けない訳ではない。
 これは“性質”によって縫い付けられている訳ではない。
 優輝が人のままであるが故に、“闇”の力に気圧されているだけに過ぎない。

「さぁ、今こそ貴方の輝きを染める時です。記憶がないままであれば、少し不満が残る所でしたが……思い出してくれたのなら嬉しいです。……今度こそ、貴方を()に染められるのですから……!」

 身動きが取れない優輝の傍へ行き、妖艶な笑みを浮かべながらイリスは優輝の顎に手を添える。まるで、愛する者を愛でるかのように。

「ッ……!」

「あら」

 刹那、“意志”によって優輝が攻撃を繰り出す。
 理力によって構成された剣が、イリスの首を刎ね飛ばそうとして……

「いいですねぇ……なおも諦めないその輝き。本当に、いいです」

「ぐっ……!」

 闇色の理力を纏った片手に、軽々と受け止められていた。
 まるで子供が振り回すおもちゃの剣を受け止めたように、いとも容易く。

「ここからどう窮地を脱しますか?貴方の“可能性”を魅せてください……!さぁ、早く、早く……!さぁ、さぁ、さぁ!」

「っづぁ……ぁあっ!!」

 優輝の姿が掻き消える。
 神界において会得した瞬間移動で、拘束から脱したのだ。

「そこですね」

「っご!?ぅ、ぐっ……!」

 直後、スライムのような“闇”で優輝は地面に叩きつけられた。
 イリスは瞬
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ