暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15永き悲劇の結末へ〜Curtain fall〜
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の人格面とか大事なものが失われるかもしれない。そうなったらリインフォースだけどリインフォースじゃない“夜天の書”が残ることになる。たぶんそれはリインフォースも、はやても、シグナム達も望まない結果だと思う。

「管制プログラム・リインフォースが正常に稼働していて、そして操作できる主はやてが居る。おそらく時間は掛かるだろうが出来ないことはないだろう。はやてから操作権を借りられれば、俺が全力を尽くして書き換えよう」

ルシルがそう言い切った時、「すまないが遠慮しよう」って声が医務室に響いた。一斉にドアの方に目を向けると、そこにはルシルと同じ銀髪の綺麗な女性、リインフォースが居た。リインフォースがルシルの居るベッドに歩み寄ってきて、私とユーノとクロノは道を開ける。

「お前を蒐集した時、私はお前の持つ技術を垣間見た。無限の知識、無限の力。確かに主はやてがお前に管理者権限を預け、私を書き換えようと思えば出来るだろう。しかし、シミュレーションした結果、高確率で私の人格プログラムが失われる。管制システムは言わば夜天の書そのもの。書き換えを行えば当然の答えだ。私は私としてあり続けたい。だから、お前の提案は受け入れられない」

リインフォースはハッキリと断った。そりゃそうよね。リインフォースは残っても、自分の自我が残っていないんだから。ルシルはリインフォースがそう言うことを判っていたようで、「救ってやれなくてすまない」って頭を下げた。

「いや、気にしないでくれ。これが1番の優れたやり方なのだ」

寂しそうに薄笑いするリインフォース。ここで私は気になっていたことをクロノ達に聞いてみることにした。それは、どうやってリインフォースを破壊するのか、だ。返ってきたのは、想像していた(リインフォースを集団でコテンパンにするような)ものじゃなくて、儀式魔法による機能停止だった。

「――で、リインフォース。あなた、そのことをはやてにどう伝えるつもり?」

リインフォースが息を呑む。あぁやっぱり。はやてに何も伝えずに逝くつもりだったんだ。それだけ判れば良い。ここで説得することも出来るだろうけど、どれだけ掛かるか判らないし。だから今は「そう」とだけ答える。それでもう話は終わりだ。クロノ達は医務室を後にして、また私とルシルの2人きりになる。

「・・・ねぇ、ルシル。もう1つ解決策、あるよね」

異界英雄(エインヘリヤル)、か。確かにリインフォースの魔法は複製してあるから、リインフォースのエインヘリヤルも在る。が、それは結局偽物で、いつまででも顕現できるものじゃない。俺とシャルが本契約を終えてこの次元世界より去る時、はやてはリインフォースのエインヘリヤルとまた別れなければならない。それなら、いっそこのまま・・・」

「そうだよね・・・。あ〜あ、なに
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