暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15永き悲劇の結末へ〜Curtain fall〜
[8/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ースの考えていることが解かる。たぶんだけど、あの子・・・。
「それでね、ルシル君。ルシル君っていろんな魔術とか能力を持ってるよね。だからリインフォースさんを壊さずに済む方法が、その中にあるんじゃないかって、そう思って・・・」
なのはの縋るような目がルシルに向けられた。フェイトも似たようなものだ。私もルシルを見る。女の子3人の視線を受けたルシル。廊下の方からも何人かの気配を感じる。これはきっと・・・クロノとユーノとアルフ、か。シグナム達は居ないみたい。
「・・・すまない、なのは。俺にもどうすることも出来ない・・・」
ルシルは散々溜めた後、なのは達の最後の希望を打ち砕いた。なのはとフェイトの顔が歪む。でもルシルに感情的になって突っかからない。だけどなのはは「本当にダメなの?」って、もう1度確認するように聞いた。
「夜天の書は、俺やシャルの魔術のような感覚的な曖昧なものじゃなく、プログラムという確固とした存在なんだ。正常稼働している夜天の書の本体――管制プログラムであるリインフォースですらどうすることも出来ないと判断したんだろ。なら俺にもどうすることも出来ない。リインフォースは・・・諦めてくれ」
「っ!・・・そ・・・っか。ごめんね、ルシル君。無理、言っちゃった」
なのはは涙を袖で拭って、無理にでもルシルを気落ちさせないように笑おうとしてる。でも上手く行かなくて泣き笑いのようなモノになっちゃう。見てるこっちが辛い。
「ごめんね、ルシル。シャル。お邪魔しました」
フェイトがなのはを支えて医務室を出て行った。2人が出て行ってすぐユーノとクロノが入ってきた。アルフはなのはとフェイトに付いて行ったみたい。
「ルシル。なのはと同じ質問で悪いが、本当に夜天の書を救う方法は無いのか?」
「聴いていたんだろ。無理だ。何せリインフォースが断念したくらいだ。夜天の書の基礎構造を知らない俺では直しようもない。が、なぁクロノ。リインフォースは元の状態には修復が出来ないと言ったんだよな・・・?」
「ん? あぁそうだが。何か良い手が浮かんだのか?」
「いや、おそらくこれもダメかもしれない。出来るのなら既にやっているだろうし」
「まずは聞かせてよ」
「・・・元の姿に戻せないなら、プログラムを上から書き換えてしまえばいい。暴走する防衛プログラムが2度と再構築されないように別のプログラムへと。俺には電子戦用のステガノグラフィアという術式がある。それを使えば可能だろう」
「でもそれ・・・かなり危険なんじゃ・・・?」
「リインフォースは残ったとしても、リインフォースとして残るかは判らないな」
ユーノの疑問にルシルはそう答えた。かなり綱渡りな手段だ。プログラムを一から書き換えることで、リインフォース
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ