暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15永き悲劇の結末へ〜Curtain fall〜
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プログラム《わたし》の中から、本来の姿が消されてしまっている。いくら管制プログラムの私でも、夜天の魔導書本来の姿が判らなければ修復のしようがないのだ」
修復できれば何とかなるって、シグナムと同じことをあたしも思った。だけどリインフォースはそれは不可能なことだって言って首を横に振った。何でこうも上手くいかないことばかりなんだろう。まるであたしらは世界に嫌われているみたいだ。
「リインフォース。・・・主はやては大丈夫なのか?」
「それについては安心してくれ。主はやてはもう大丈夫だ。私からの侵食が完全に治まったことで、リンカーコアも正常に稼働できている。主はやての不自由な足も、しばらくの時を置けば自然に治癒するだろう」
それを聞いたあたしらは安堵でいっぱいになる。はやてはこれでもう大丈夫。だけど・・・。シャマルが「それだけで十分よね」って、はやての前髪を撫でて薄く笑った。シグナムも「ああ。主はやての未来が確約されたのなら、心残りは無い」って頷いた。そう、だよな。はやてがこれからも生きて、足も治って過ごせていけるなら・・・。
「防衛プログラムを失っているのであれば、現状の夜天の書の完全破壊は容易いだろう」
「今の内に破壊すれば、暴走することも2度とないし、はやてを苦しめることも本当の意味で無くなる。その代わりにあたしらも一緒に消滅しちまうけど」
そう、そこにあたしらはいない。折角はやてを助けられて、リインフォースも一緒に揃うことが出来たのに、はやてとあたしらの、あの時間はもう2度とやってこない。
「すまないな、ヴィータ」
「謝んなよ。あたしらはみんな覚悟してただろ。こうなる可能性があったことくらい・・・」
そうさ。覚悟はしていたんだ。でもさ、実際そうなるとすごく辛い。もっとはやてと話して、はやての美味しいご飯食べて、これからもずっと一緒に・・・。ずっと一緒に同じ時間を過ごして生きたかった。それがあたしの本音で、そう思わずにはいられない。
(くそっ、本当にどうしようもねぇのかよ。なにかハッピーエンドで終わる方法はねぇのかよ。あんまりじゃねぇか。なんで、なんであたしらの道にはこんな、救いのねぇ壁ばっかあんだよ)
心が折れそうになってた時、「いいや、違う」ってリインフォースが一言。
「逝くのは・・・私だけだ。お前たちはこれからも主はやての下で・・・生きるんだ」
†††Sideヴィータ⇒シャルロッテ†††
私とルシルはアースラの医務室に2人っきりで居る。一応、シャマルに治癒を掛けてもらったけど、念のためにってことで。私の方は完治してる。だけどルシルは外傷を治してもらっても“
魔力炉
(
システム
)
”はまだダメージを負ったままだ。だからベッドの上で寝かせて、今は“
魔力炉
(
システム
)
”の完
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