暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15永き悲劇の結末へ〜Curtain fall〜
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と少ない。ルシルから引き出した魔力のおかげで“キルシュブリューテ”の限定解放に成功した。ならあとは魔法陣から跳び出し、コアを抹消することだけだ。身体強化を最低限かけて、私は跳んだ。
「閃け、全てを斬断する剣閃・・・真技!!」
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
シャルちゃんから尋常じゃないくらいの膨大な魔力を感じた。シャルちゃんは立っていた魔法陣から跳び出して、そのままコアに向かって落下。ふと、ルシル君を見ると、ルシル君は口から血を流しながら、魔法陣に膝をついていた。それを見たフェイトちゃんがルシル君の元に飛ぶ。
「牢刃・弧舞八閃!!」
ルシル君のことが気になりながらも、私はシャルちゃんに視線を戻して・・・見た。鞘から抜き放たれた“キルシュブリューテ”から桜色の光を放たれて、8つの斬撃を同時にコアに与えたのを。私は今起こったことが全てスロー再生のように見えていた。そんなスローの世界が普通の時間へと戻る。
「シャルちゃん!」
シャルちゃんが力なく海へと落ちた。私は急いでシャルちゃんを助けるために飛ぶ。大きく息を吸って、息を止めると同時に海面に突っ込んで、沈んでいくシャルちゃんを抱き締める。
「ぷはっ。シャルちゃん!? シャルちゃん!」
助け出したシャルちゃんの名前を何度も呼んだ。シャルちゃんはすぐに目を開けてくれて「なの、は・・・。あはは、大丈夫。だけど、やっぱり冬の海は冷たいや」って微笑んだ。
†††Sideなのは⇒フェイト†††
シャルの後ろに立っていたルシルが口から血を吐いて、力なく膝をつくその瞬間を見てしまった。私はすぐに「ルシル!」の元へと飛んで、魔法陣へと降り立って駆け寄る。
「大丈夫ルシル!? ルシル!!」
「あ、ああ・・・だ、大丈夫だよ・・フェイト。心配性・・・だな」
「心配するのは当たり前だよ・・・!」
膝をつくルシルの青白い顔を覗き込むと、ルシルは私の頭を撫でたあと、魔法陣の上で仰向けになって倒れた。ルシルは「思ったより軽い代償だな」口に付いている血を手の甲で拭って、2、3度深呼吸をした。そんなルシルに「大丈夫か!?」って心配の声を掛けるクロノを初めとして、みんなが私とルシルの居る魔法陣に来た。ルシルは左手を上げて「大丈夫だ」って手を振った。
「そうか。・・・ユーノ、治癒魔法を掛けてあげてくれ」
「うんっ」
ユーノがルシルに治癒魔法を掛けている中・・・
「くあー、寒い寒い寒い寒い・・・」
「何か温かいものがあればいいんだけど・・・」
なのはとシャルも魔法陣に降り立った。シャルは寒さに震えながらもちゃんと立っているから、ルシルよりかは調子は良いみたい。
「シャマル、シャルちゃんにも治癒魔法お願いや。シグナム
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