暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15永き悲劇の結末へ〜Curtain fall〜
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ー。いきます!」

振るわれた大剣形態の“バルディッシュ”から、たぶんだけど物理破壊効果を持つ衝撃波が放たれて、触手バリケードを容易く薙ぎ払っていった。

「撃ち貫け、雷神!!」

≪Jet Zamber≫

“バルディッシュ”の刀身がグッと伸びて最後の対物障壁と、“闇”の本体を斬り裂いた。

「あれも受けたくないな」

「激しく同感」

ユーノの展開してくれた魔法陣の上で観戦中の私とルシル。手伝いたいけど、今は少しでも魔力の流出を抑えたい。ルシルは2対の蒼翼だけを残して、付近に充満する魔力を取り込んでたんだけど、「ごふっげほっ」咽るようにして、少し吐血した。

「無理しないでよ」

「使えるものは使う、それが俺たちだ」

そういう返事を聞きたいんじゃないんだけど、そう言うならもう何も言うまい。視線を戻せば、“闇”の周辺から現れた蛇の尾のようなモノから砲撃が放たれようとしていた。だけど、それを黙って見てるザフィーラじゃない。

「盾の守護獣ザフィーラ。我が守りの一撃、受けてみよっ!」

「えっと、ユーノ・スクライア、です」

「フェイト・テスタロッサが使い魔、アルフ! 行くよっ!」

――鋼の軛――

――ストラグルバインド――

ザフィーラが発動した複数の拘束杭が海面から突き出て、尾を全て貫いて砲撃が放たれるのを防いだ。ユーノとアルフもさらに突き出してきた尾を縛って、砲撃を撃ち合わせて同士討ちさせた。

「はやてちゃん! お願いします!」

シャマルが上空で待機していたはやてに指示を出した。大きく頷いたはやては“夜天の書”を左手に持ち替えてページを開いた。

「彼方より来たれ、ヤドリギの枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け。石化の槍、ミストリティン!!」

詠唱を終えたはやての背後から7つの砲撃が放たれる。それを受けた“闇”は、着弾したところから石化していって脆く崩れていく。

「シグナムのレヴァンティンもそうだけど、今のミストリティン、だっけ? アンスールが持ってた神器と名前が似てるよね」

“アンスール”が1人、炎帝セシリスの保有した神器・“煉星剣レヴァンテイン”。そして冥祭司レンセレリウスの保有していた神器・“葬槍ミスティルテイン”。私は直接戦ったことないけど、その強さは有名だった。

「・・・似たようなモノはどこの世界にでもあった。それにこの世界は俺たちの時代の遥か未来、名前が残っていてもおかしくないさ」

寂しそうで、でも懐かしそうにルシルがそう呟く。まずい、配慮が足りないことを言ってしまった。

「気にするな。もう俺は大丈夫だから。それよりアレは酷いな。崩れたところから再生している」

「うん? うえ、何かすごいことになってる」

“闇”が滅茶
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