処罰
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<バハラタ周辺>
洞窟を出ると、既に辺りは夜に覆われており、グプタとタニアを連れて町まで歩く事はムリとの結論に達したので、聖なる川付近の森で野営する事になった。
本来ならばリュカが野営の準備を率先して行うのだが、洞窟内で大量の返り血を浴びた為、アルルが「今日は私達が野営の準備をしますから、リュカさんは先に川で水浴びをしてきて下さい」との薦めに促され、一人水浴びをしている。
グプタとタニアはこれまでの疲れからか、二人身を寄せ木にもたれ座りウトウト船を漕いでいる。
その為野営の準備は、新たに仲間に加わったカンダタとアルル達が和気藹々行っている。
「しかしアンタ等…変なバランスのパーティーだよな!」
アルル達若者4人を見つめカンダタが不思議そうに呟いた。
「何や、その失礼な口調は!?」
「すまんすまん…ただリュカの旦那が居なく、アンタ等4人だけのパーティーだったら、俺はロマリア地方で盗賊稼業を続けて居たと思ってな…」
「それは俺達だけだったら弱くて、カンダタ盗賊団には勝てなかったと言いたいのか!?」
少し不機嫌な口調でウルフが問い返す。
「今のお前等なら分からねぇーが、シャンパニーの塔で出会った時のお前等だったら、絶対に負ける事は無かったと言い切るぜ!」
リュカが居ないと、未だにダンジョン探索に恐怖するアルル達には反論が出来ないでいる。
「お前等を卑下する訳では無いんだが、お前等4人だけのパーティー構成なら、バランスが良いんだ…ただし、低レベルでのバランスだがな!………あの人はお前等みたいな低レベルのパーティーに、居るべき人じゃないと思う!何なんだ、あの人は?」
カンダタの言い分は当然で、疑問も当然である。
アルル達はカンダタに、リュカの事を大まかに説明した。
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「………はぁ〜……そんな凄い人生を送っている人なのか…」
「今の話はリュカさんから聞いた話で、ほんの一部だと思うわ。私達だってリュカさんの全てを知っている訳では無いのよ…」
カンダタの感嘆の溜息に、アルルが補足する。
「だが、これであの人がアンタ等と連んでいる理由が分かった!あの人にしたら、別にアンタ等じゃなくても、世界を旅するヤツだったら誰でも良かったんだな!お前等と組んだのは、偶然だったんだ…運が良いな、お前等!」
「そうね…運は良いわね…リュカさんが居なかったら、アリアハンで死んでいたでしょうからね…私達は…」
アルルの自虐的な言葉に黙り込むウルフ達…
「あれぇー?どうしたのみんな黙り込んじゃって…?ウルフのギャグが滑ったの?ダメだよウルフ!君は突っ込み要員なんだから…」
水浴びを終えたリュカが、明るい口調で戻ってくる。
「違うよ!!ギャグを言ってないし、滑ってもない!大体何だよ突っ込み要員って!リュ
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