第57話
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
意識を何らかの方法で呼び出して、”劫焔”から頂いた”神なる焔”を何らかの方法で利用すればミリアムちゃんを蘇生させられるかもしれません…………!」
「フン、元々皇太子殿下の奪還の為に黒の工房の本拠地を探す予定だったのだから、俺達にとって一石二鳥の事実だ。皇太子殿下共々奪還してくれる…………!」
トワの言葉を聞いてある事に気づいたZ組の面々がそれぞれ血相を変えている中アリサは声を上げ、アンゼリカとエマは明るい表情で答え、ユーシスは闘志を高めて答えた。
「うふふ、”サービス”として更にいい事を教えてあげる。――――――本来の歴史での黒の工房の本拠地には白兎のスペアボディ――――――要するに白兎そっくりそのままの肉体があったそうだから、それを考えるとこっちの世界の黒の工房の本拠地にも白兎の肉体があるかもしれないから、もしそれがあれば”白兎”の蘇生に役立つかもしれないわよ?」
「ミリアムそのものの肉体まで黒の工房の本拠地に…………」
「フフ、白兎そのものの肉体もあれば、白兎の魂を肉体に宿らせたことによって起こるかもしれない拒絶反応も起こらない可能性が高いでしょうね。」
「…………黒の工房の本拠地を見つける理由が二つも増えたんだから、絶対に見つけないとね。」
レンが口にした新たなる朗報にガイウスは目を丸くし、クロチルダは静かな笑みを浮かべてアリサ達に情報を伝え、フィーは決意の表情で呟いた。
「…………ヌシにしては随分と気前がいいの、小娘。そのようなZ組(エマ達)にとっての重要な朗報、エマ達に対して更に有利な交渉をする為の交渉材料にできたのではないか?」
一方ローゼリアはレンの意図がわからず、真剣な表情でレンに訊ねた。
「うふふ、その方がZ組が皇太子奪還の為の意欲が強まるから、レン達メンフィル・クロスベル連合にとっても都合がいいからよ♪」
「ハハ…………理由はどうあれ、Z組(彼ら)にとって朗報となる情報を教えてくれた事には素直に感謝しておくよ。――――――それよりも並行世界のキーア君による歴史改変の話を聞いた時からずっと気になっていたが、並行世界のキーア君はメンフィル――――――いや、ディル=リフィーナの英傑達ならば宰相殿達相手に確実に勝利できる上、”黄昏”の件も解決できると判断したからゼムリア大陸とディル=リフィーナを繋げる”因果”にしたのかい?」
レンの答えに苦笑したオリヴァルト皇子は表情を引き締めてレンに訊ね
「ええ。結社、黒の工房、そしてゼムリア大陸最大の軍事国家エレボニア帝国を纏めて圧倒できるレスペレントを制した闇夜の眷属の英雄王――――――”闇王”リウイ・マーシルンが建国したメンフィル帝国が持
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ