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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第57話
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収められている剣を取って、元々自分の得物である騎士剣の傍に装備した。

「後もう一本のアルバレア公爵家の家宝の剣――――――確か”聖剣エルヴァース”だったかしら?その剣も返すつもりだけど、もしユーシスお兄さんさえよければZ組の今後の方針に関係なくウィルお兄さんにその聖剣を預けて、それをウィルお兄さんが強化・改造してもらった後にユーシスお兄さんに返してあげてもいいわよ?」
「…………せっかくのレン皇女殿下のご厚意との事ですから、その提案もありがたく受けさせて頂きます。”エルヴァース”の件に関してはレン皇女殿下の提案通りでお願いします。」
レンに提案されたユーシスは少しの間考え込んだ後レンに頭を下げてレンの提案に乗る事を決めた事を答えた。
「それにしてもアルバレア公の執事を務めていた人…………確かアルノーさんだったか。アルノーさんはどうしてメンフィル・クロスベル連合にアルバレア公爵家のスキャンダル同然の事実をメンフィル・クロスベル連合に教えたんでしょうか?」
「理由はユーシスお兄さんをメンフィルの処罰対象から外してもらう為だそうよ。――――――今回の戦争はアルバレア公爵家の当主であるヘルムート・アルバレアが”元凶”の一人なのだから、前アルバレア公自身もそうだけど公爵家自体にも責任が求められると危惧した執事がせめて、ユーシスお兄さんまで処罰の対象にならないように自分から色々と話してくれたそうよ。」
「…………ッ!アルノー…………ッ!」
ある事が気になっていたマキアスの疑問に答えたレンの説明を聞いたユーシスは辛そうな表情を浮かべてある人物を思い浮かべた。

「…………色々と気になる事が判明したとはいえ、今はこれからの事を考えましょう。皆さん、今のレン皇女殿下の話は皆さんにとっても”朗報”となる情報があった事に気づきましたか?」
「今の話の中に我らにとって”朗報”となる情報、ですか………?それは一体どれの事を示しているのでしょうか?」
「多分…………ううん、間違いなく”剣”になってしまったミリアムちゃんの意識がまだ”剣”に残っているという事だよ。」
トマスの言葉にラウラが不思議そうな表情をしている中、トワが真剣な表情でその疑問に答え
「あ…………っ!」
「”聖獣”が消滅し、”黄昏”が発動した後”剣”になってしまったミリアム君も皇太子殿下を乗せた紅の騎神(テスタ=ロッサ)と共に転位で消えたから、恐らく”剣”になってしまったミリアム君も皇太子殿下同様黒の工房の本拠地のどこかに保管されている可能性は高いだろうね。」
「はい…………!そして本来の歴史でもミリアムちゃんの意識が”剣”に残されていた事を考えると、今の私達の世界の”根源たる虚無の剣”にもミリアムちゃんの意識が残されている可能性は十分にありえます…………!そしてそのミリアムちゃんの
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