第57話
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
――――――ユーシスお兄さんにとっては”叔父”に当たる人物との不義密通の末生まれた子――――――それがルーファス・アルバレアよ。」
「な――――――」
「まさかあのルーファス卿がそのような生まれだったとは…………」
「…………アルバレア公はルーファス卿が自身の子供でない事はご存知だったのですか?」
レンの答えを聞いたオリヴァルト皇子は驚きのあまり絶句し、ミュラー少佐は複雑そうな表情で呟き、アルゼイド子爵は真剣な表情で訊ねた。
「ええ。そして”ヘルムート・アルバレアはルーファス・アルバレアが実子でない事を知っているにも拘わらずアルバレア公爵家の実子”としたそうなのよ。」
「ハ…………?何でアルバレア公は自分の妻の不倫によって生まれた不倫相手の子供を自分の子供として認知したのよ?」
「それについてはあのアルバレア公らしい馬鹿馬鹿しい理由よ。――――――”家の名誉の為、そして何よりも平民の血が流れている実子であるユーシス・アルバレアを長男にしたくなかったから”との事よ。」
「…………ッ!」
「そんな…………そんなことの為だけにアルバレア公爵はルーファスさんを自分の長男として認知して、ユーシスさんに対して冷たい態度を取っていたんですか…………!?」
「そこまで…………そこまでしてアルバレア公は”庶子”であるユーシスに対して冷遇するなんて、四大名門や貴族以前に”人として”間違っている…………!」
セリーヌの疑問に呆れた表情で答えたレンの答えにユーシスが辛そうな表情で唇を噛み締めている中エマとラウラは怒りの表情で答えた。
「ちなみにこれは余談だけど、バリアハート占領の際の調査でルーファス・アルバレアが過去猟兵団を雇った事実が判明したわ。――――――雇った猟兵団の名は”アルンガルム”といえば”C”やZ組のみんなはわかるでしょう?」
「何ですって!?」
「ア、”アルンガルム”って確か…………」
「…………”鉄血宰相”と敵対する勢力による依頼で”鉄血宰相”を脅迫しようとした結果、猟兵団が全滅させられた帝国解放戦線幹部V(ヴァルカン)が団長をしていた猟兵団だね。」
「…………まさかルーファスが”V”の件に関する首謀者だったとはな。だが、何でルーファスは猟兵団をギリアスの野郎に差し向けたにも関わらず、”子供達”――――――それも”筆頭”になったんだ?」
レンが口にした意外な事実を聞いたサラは厳しい表情で声を上げ、エリオットは不安そうな表情で”V”の過去を知った時のかつての出来事を思い返し、フィーは真剣な表情で呟き、厳しい表情で呟いたクロウはレンに訊ねた。
「さあ?みんなも知っての通り、ルーファス・アルバレアはクロスベルの迎撃戦でリィンお兄さん達に討たれて既に”戦死”してまさに言葉通り”死人に口なし”だから真相は闇へと葬られたわ。ルー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ