第57話
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がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中サラはジト目でレンを見つめながら呟いた後疲れた表情で溜息を吐き、静かな笑みを浮かべるアルゼイド子爵の言葉にオリヴァルト皇子は苦笑しながら答えた。
「話を戻すけど別にキーアは何も”特務支援課とクロスベルの為だけに因果律を変えた事が全ての理由”だけじゃないと思うわよ。キーアの話だと、本来の歴史でのクロスベル占領後にリィン・シュバルツァーを含めた一部のZ組の人達も特務支援課と交流を深めた上当時ルーファス総督の謀によって特務支援課としての活動を行えなかったロイドお兄さん達の代わりに結社によるクロスベルでの新たな”実験”で現れた執行者達と戦ったって話だし、”黄昏”発動後はZ組と特務支援課が協力する事もあったそうよ。」
「前触れもなくサラリととんでもない話を何気なく話すなっつーの。」
「アハハ…………でも、今の話だとやっぱり特務支援課の人達はオリヴァルト殿下の話通り何らかの形でわたし達に協力してくれるかもしれないね。」
「というかその”特務支援課”がルーファスさんのせいで活動を行えなかったと言ったが、一体ルーファスさんは何をしたんだ…………?」
「…………あの兄上の事だ。間違いなく俺達にとっては許し難い所業をしていたのだろう。」
「ユーシス…………」
何気なく答えたレンの話にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中疲れた表情で呟いたクロウの言葉にトワは苦笑し、ガイウスの疑問に静かな表情で答えたユーシスをマキアスは複雑そうな表情で見つめた。
「それよりもレン皇女殿下は”黄昏”が発動してからZ組が”特務支援課”と協力――――――つまり、”黄昏が起こった後の話”も何気に口にしましたが…………もしかして、レン皇女殿下は零の御子から”本来の歴史で黄昏が起こった後の出来事”も聞いているのですか?」
「うふふ、察しがいいわね。――――――キーアの話だと、”黄昏”発動後Z組のみんなはさっきの皇太子の話のようにリィンお兄さんを奪還する為に行動を開始して、”黒の工房”の本拠地を突き止めてリィンお兄さんを奪還して、その後リィンお兄さんと共に”黄昏”が起こった後の世界を何とかする為に活動するのだけど…………決戦――――――要するに鉄血宰相との戦いの後の歴史の流れが非常に不安定だったらしくてね。最終的にリィン・シュバルツァー、クロウ・アームブラスト、そして鋼の聖女が消える寸前に放った鋼の聖女に残された力のお陰で”根源たる虚無の剣”に宿っていた意識が”幽体”という形で具現化できたミリアム・オライオンが犠牲になる流れがかなりの高確率であったそうよ。」
「何ですって!?」
「リ、リィンにクロウ、それにミリアムが最後には犠牲になるって…………!」
「それにリアンヌが消える――――――”死ぬ”とは、一体正し
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