『いつかのあの場所』
[8]前話
目の前の黒い水面は、月明かりに照らされ、ぼんやりほのかに輝き、優しく、ゆらゆらゆらゆら。
その中を優雅に漂う海月の様に、僕も独り夜の世界を漂う。
滲んでくネオンと、遠退いてく意識の中で、ふわふわふわふわと彷徨う。
疲弊しきった精神と躰で、もう何処にも居場所が無いと諦めた。
違う、元から居場所は無かった。産み堕とされた僕は生き地獄だった。
嗤える程にお決まりの道。其れも今は思い出なのだろうか。
またいつか、あの水面を独りで眺める日は無いのだろうか...。
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