第百三十四話 熊本城攻略その八
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「敵に一撃もだ」
「浴びせた」
「戦略は果たした」
「だからいいでありますか」
「そうだ、敵から五千の兵を奪ってだ」
「熊本城もそうしたので」
「いいとする、ではな」
英雄はさらに話した。
「今度はな」
「援軍に来ている敵軍を」
「攻めてな」
「叩くでありますな」
「そうする、明日にな」
「まずは休み」
「激しい城攻めだった」
それでというのだ。
「休まないとな」
「戦になりません」
謙二は兵達を見た、天守閣の下にいる彼等は勝利に沸き返っているが疲労が顔にでているのは明らかだった。
「これでは」
「だからだ」
「暫し休む」
「そしてだ」
「戦はその後ですね」
「明日にする、今日は見張りの兵は置くが」
それでもというのだ。
「休む」
「そうしますね」
「そしてだ」
「明日の戦は」
「英気を十分に養ってだ」
「そうしてですね」
「戦う、俺達もな」
他ならぬ自分達もとだ、英雄は謙二に話した。
「休みそしてだ」
「明日はですね」
「戦だ」
「それでは」
「これから休む」
こう言ってだった、英雄は実際に兵達を休ませて自分達もだった。
その日はよく眠り身体を休めた、警戒は緩めていなかったので九州の軍勢が付け入る隙はなかった。
そして次の日にだった、英雄は雨が止んだ中で命を下した。
「ではな」
「これよりですね」
「全軍で攻める」
「今すぐに」
「幸い雨も止んだ」
「大砲はこちらには少ないですが」
「鉄砲がありだ」
そしてというのだ。
「術がある」
「その二つで攻めますね」
「そうする、どのみちそのつもりだった」
「大砲は熊本城に使い」
「こちらはな」
敵の軍勢に対してはというのだ。
「鉄砲と術を城から移動させてだ」
「そのうえで」
「攻める」
「やはり鉄砲ですね」
「術とな、この二つに弓矢はな」
「我々の主な武器ですね」
「槍もだが」
長槍だ、英雄が自分達の軍勢に持たせている槍の長さは六メートルを超えていてかなりの長さなのだ。
「やはりな」
「こうした武器がですね」
「俺達の武器だ、飛び道具でだ」
「どんどん攻めていきますね」
「そうしてこちらに損害を出さずにな」
そうしてというのだ。
「敵に打撃を与えていく」
「それを念頭に置いていますね」
「だからだ」
「この度の戦も」
「そうして戦っていく」
「わかりました、では」
「熊本城は攻め落とした、そしてだ」
英雄は謙二にさらに話した。
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