暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep52輝ける未来がため〜Road to the future〜
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ゃなくて、もっと遠い場所を見据えてそう呟いた。罠か? そう警戒しながら振り向くと、こっちに向かってくる“ヴォルフラム”が視界に入った。何で来たの? 当然なのは達を迎えに来たに決まってる。でもタイミングがあまりにも良ろしくない。

幻想一属の創造主(シュゼルヴァロード)の御名において召喚する」

ハッとしてアグスティンへと視線を戻すと同時に“キルシュブリューテ”を振るう。だけど、すでにそこに奴は居なかった。視線を周囲に彷徨わせて、そして発見。地上へと落下しながらも魔族召喚の儀式を行っていた。

――光牙閃衝刃(シュトラール・ランツェ)――

私は儀式を中断させるために、すぐさまアグスティンへと突撃しながら最速の一撃、真紅の魔力槍を幾つも放つ。奴に当たる直前、闇色の炎が盾となって私の一撃を防いだ。業火の眷属ゼルファーダだ。
それだけじゃない。地上に落ちる前に奴が降り立ったのは真紅の魔力鳥、赫羽の荒鳥ファノ。その周囲に純雷の皇馬アルトワルドが1頭。そして、黒鎧の毒精フォヴニス1体が地上に居た。尾が“ヴォルフラム”に向けられているのが視認できる。

「まずは貴様が拠り所としていた者共からだ」

「やめろぉぉぉーーーーーッ!」

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††

私は冷たくなったセレスを背負い、こちらに向かっているという“ヴォルフラム”を待っていた。セレスの死を聴いたはやては気丈に振舞いつつも、やはり目の端に涙を浮かべていた。友をこのような形で喪ったのだ。泣いていいはずなのに、はやては耐えていた。
通信も切れ、私たちはただ待つ。私の左隣にはなのは、右隣にはフェイトが佇んでいる。先程から会話はない。それも仕方がないことだろう。

「ん? なんだ、この魔力反応は・・・?」

「どうしたの、ルシル君?」

そんな時、前方から妙な魔力反応を探知した。この身にすでに神秘はないとしても、探知できるだけの力はまだ残っている。私はフェイトとなのはを庇うように前へ出、魔力反応のある地点を見詰める。と、ヨツンヘイム魔法陣が展開、そこからフォヴニスが召喚された。召喚されたばかりのフォヴニスの尾は、艦体を見せた“ヴォルフラム”に向けられていた。

「くそ、アグスティンの仕業か!!『はやて! フォヴニスが撃ってくるぞ、防御だ!』」

はやてに通信を入れると、すぐさま“ヴォルフラム”にシールドが張られた。フェイトとなのはが砲撃を撃たせないためにフォヴニスへと突撃していく。私は無力だ。神秘を扱えなくなったその瞬間、私は魔族と戦う術を失った。フェイトとなのはの2人はフォヴニスへと砲撃や斬撃を与えていく。

――フォヴニスの光――

しかし、尾から翠色の砲撃が“ヴォルフラム”へと向かって放たれた。シールドに着弾。防ぎき
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