暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep52輝ける未来がため〜Road to the future〜
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ゼルファーダとラギオンが折り重なるように合体した胴体があって、白銀の雷で構成された右腕、闇色の炎で構成された左腕。胴体の背中からはファノの赫い翼が無数に生え、頭部らしき部分にはアグスティンの上半身が生えている。

『かつての、夜天の書の暴走プログラムを見ているようだ』

はやての内に居るリエイスからの念話が届く。確かにそんな感じだ。さて、怪物と化したアグスティンを包囲するように私たちは配置についているわけだけど。これはちょうどいい。絶対包囲のまま集中砲火してくれる。

「最早誰ひとりとして生きては帰さん・・・!」

頭上からアグスティンの声が聞こえてくる。私は念話で全員に『空を飛べる子はアグスティンを狙って。飛べない子はフォヴニス部分を集中砲火。お願い出来る?』と聞く。返って来たのは「了解!」の一言。それが嬉しかった。
私は「それじゃあ戦闘開始!」と号令を掛ける。本当は、魔術師としての能力を全て解放された今、私ひとりでも十分勝てる。だけど、これが最後だって言うなら、私はなのは達と一緒に戦っておきたかった。

(我が儘よね、こんなのって・・・)

空戦が出来る私たち空戦チームは空へ上がって、出来ないスバルたち陸戦チームと、そのサポートをするレヴィは、足であるフォヴニス部分へ攻撃を加え始めた。

「これで最後だ、アグスティン!!」

――風牙真空烈風刃(エヒト・オルカーン)――

突風の中に真空の刃を詰め込んだ一撃を放つ。アグスティンはアルトワルドの雷腕で烈風刃を消滅させる。

「なのはとはやてとヴィータは、射砲撃で炎腕と雷腕に集中砲火。フェイトとシグナムは、私と胴体へ。シャル、アグスティン本体は君に任せる」

「「「「「了解!」」」」」

「任せて、絶対に決めるから!」

ルシルの指示の下、私たちもアグスティンや胴体部分へと攻撃を加え始める。

「今度こそ、我がヨツンヘイムが勝利する! 敗戦の屈辱などもうたくさんなのだ!!」

雷腕と炎腕が広げられて、私たちの居る高度へ向けて無数の雷弾・炎弾が放たれる。一斉に回避行動。避けきった子から攻撃態勢に入る。

「レイジングハート!!」

――ディバインバスター・エクステンション――

「行くぜ、リイン! アイゼン!」

『はいです!』≪Jawohl !!≫

――コメートフリーゲン――

「行くよ、リエイス!」

『ええ、行きましょう!』

――クラウ・ソラス――

なのは達の砲撃・射撃魔法が怪物の両腕を削り取っていく。そこにルシルとフェイトとシグナムが胴体部分へと最接近。私もアグスティンへと向かって飛ぶ。その最中にルシル達の会話が耳に届く。

「魔導師になったからと言って遅れるなよ、セインテスト・・・!」


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