暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep52輝ける未来がため〜Road to the future〜
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私は反時計回りに回転。左足を乗せていた“キルシュブリューテ”が突然無くなったことでガクンと体勢を崩しすアグスティン。その一瞬の隙に回転した遠心力を利用して、奴の背中へと魔力を纏わせた鞘を叩きつける。うめき声を漏らした奴が吹っ飛んで、最上階から・・・落ちた?

「あーもう! なに落ちてんの!」

落とした自分を棚に上げて、私はアグスティンが落ちた場所へと駆け寄り下を覗き込む。あー、居たよ。壁に氷剣を突き立てて足場にしてる奴が。追撃の炎の斬撃を奴目掛けて放つ。あろうことか奴は足場の氷剣から跳んで私の斬撃を避けた。確か奴は飛翔術式が使えないはず。

「追撃のチャーーンス」

――真紅の両翼(ルビーン・フリューゲル)――

私は床から宙に飛び出して紅翼を生成。

「そおおらぁぁーーーッ!!」

――光牙十紋刃(タオフェ・クロイツ)――

落下するアグスティン目掛けて突撃して、十字斬を飛ばす。

――極雪轟嵐(ベンティスカ・レモリーノ)――

アグスティンは氷剣に吹雪を纏わせると、それを竜巻を放ち、十紋刃を相殺してきた。だけど、今の私は大戦時と違って空を飛べる。さらに距離を詰め、刀身に炎を纏わす炎牙月閃刃の連撃を繰り出す。奴は宙で体勢が整えられないというのに、器用に二刀の氷剣で捌ききる。焦るな。冷静に。空である以上、私の方が有利なんだ。地上に着く前に・・・。

「貴様を斃す!」

「我は世界を統治する王ぞ!」

――悪魔の角(ディアブロ・クエルノ)――

私の周囲に氷の杭が50発以上は展開された。

「だから、それを止めるって言ってんの!!」

迫る氷杭を“キルシュブリューテ”や全身に炎を纏うことで迎撃防御。そのまま突撃して全力で薙ぎ払いを放つ。アグスティンは避けることが出来ないから、氷剣を脇に構えて防御。

「一騎士如きがヨツンヘイムの覇道を止められるものか!!」

アグスティンは氷剣を掲げるようにして“キルシュブリューテ”を逸らし捌く。だけど私はすぐに1回転しての遠心力を利用した一閃を振るって、また防御した奴を“天柱”の外壁へと叩きつける。

魔術師(わたしたち)の時代はとっくの昔に終わってる。いい加減気付け」

「我が存在している以上は終わってはおらん。それに終わっているというのであれば、また起こすまでだ。それが今の我の目的だ。我独りで魔導師共と戦争し、打ち勝ち、勝利の美酒で世界統治を祝う。ふむ。これほど面白い祭りはそうはない。剣神、貴様もそう思うだろう?」

めり込んだ壁から立ち上がるアグスティン。コイツにはもう何を言っても無駄だって、私は理解していたはず。そうだ。もう話すことなんてない。

「愚かよな」

「なに・・・?」

アグスティンが私じ
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