暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep52輝ける未来がため〜Road to the future〜
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†††Sideシャルロッテ†††

VS・―・―・―・―・―・―・―・―・
其は遥かに古き時代の皇帝アグスティン
・―・―・―・―・―・―・―・―・VS

――炎牙崩爆刃(フェアブレンネン)――

――氷奏閃(イエロ・コラソン)翔閃(アギラス)――

炎熱の斬撃を飛ばし、アグスティンも氷雪の斬撃を飛ばす。もう何回もそれを繰り返し、また衝突して相殺される。皇帝アグスティン。当時の二つ名は冷血王アグスティン。
自分が良ければそれでいい、という自己中心の権化。全ては部下任せ。だというのに気に入らなければ即死刑。だから前線にはなかなか出なかった。で、ヴィーグリーズ決戦でのこのこ出てきてルシルに殺された道化。

(だっていうのに・・・コイツ、強い・・・!)

ヨツンヘイム皇族に名を連ねる魔術師。その頂点たる皇帝の名は飾りじゃなかったということか。さっきからコイツはキッチリ私の攻撃のタイミングを計って反撃してくる。面倒だ。さっさと決めてやる。その目に焼き付けよ。これが剣神シャルロッテの・・・剣閃。

「目醒めよ、キルシュブリューテ・・・!」

限定解放。解放時間は10秒。十分だ。私は閃駆で間合いを詰めながら“キルシュブリューテ”を鞘へと納める。アグスティンの顔色が変わった。さすがに知っているか、私の真技を。
9秒。私は射撃魔法ロイヒテン・プファイルを斉射。
8秒。アグスティンは冷気の甲冑を纏ってプファイルを凍結防御。
7秒。右足に炎熱魔力を纏わして前転、床に思いっきり踵落とし。
6秒。2人の間に立ち込める爆炎。
5秒。私は爆発の反動でアグスティンを跳び越えるように爆炎を突っ切って跳躍。
4秒。アグスティンの背後を取った。

「真技・・・牢じ――なっ・・・!?」

真技の発動直前で、私は“キルシュブリューテ”を抜くことが出来なかった。やられた。牢刃・弧舞八閃の弱点を知られてた。
アグスティンは抜こうとした“キルシュブリューテ”の柄尻に回し蹴りをして、抜けないようにしていた。
牢刃・弧舞八閃の発動条件は居合抜き。それを封じられれば不発で終わる。この真技を封じられたのは、生前では風迅王イヴィリシリア、ただ1人だけ。死後、“界律の守護神テスタメント”となってからは防がれることはあっても、不発にされたことは1度も無いのに・・・。

(コイツ・・・!)

よりにもよって、こんなクズ王に不発にさせられるなんて・・・。今まで以上の怒りが私の心に満ちていく。生前からの憎き相手だから当然。硬直している私とアグスティンだったけど、奴から「剣神の真技も、まるでお遊戯よの」と安い挑発。乗るな、私。乗ればコイツの思うつぼ・・・なんだけど・・・!

「いつまで私の剣神の魂(キルシュブリューテ)を足蹴にしてんのよ!!」
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