暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep43オラシオン・ハルディン〜War in a Line of defense〜
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「(念話!?)がはっ・・・!?」
お腹に鈍い衝撃。白い世界、視界にうっすら映るのはアルトワルドの頭・・・? 突進をお腹にまともに食らったのか・・・?
浮く感覚、次に背中に奔る鈍い痛み。咽る。背中から地面に落ちたようだ。仰向けでいると視覚が徐々に戻り始める。
最初に見えたのはアルトワルドの前脚。踏み潰されると判断する前にすでに身体は動いて、転がるようにして避けた。すぐさま立ち上がって閃駆で距離を取る。
(ディアマンテが何か喋ってる・・・?)
聴覚がやられた。口は動いているけど声は聞こえない。でも、他の感覚が生きている以上は・・・
「何言ってるのか知らないけどさ、私はまだ戦える・・・!」
――閃駆――
†††Sideシャルロッテ⇒はやて†††
“ヴォルフラム”のブリッジに入る緊急通信。内容は、“女帝の洗礼”の次元跳躍砲によって、管理局支局の3分の1以上が破壊されたというものやった。
半壊の被害。支局はもう何もせんでも次元空間に沈んで、壊れて消えていくことになる。唯一の救いは、支局に居る局員たちの避難は終えていたことや。
「これ以上は撃たせられへんな・・・」
“女帝の洗礼”による次元跳躍砲はもう撃たせるわけにはいかん。それに“騎士の洗礼”と“アインヘリヤル”による艦隊への砲撃。アレらにもすでに私ら艦隊は損害を被っとる。
「キャロ、レヴィ、そしてルールー! 3人もオラシオン・ハルディンの攻略へ向かって!」
“アギラス”掃討を担当する3人に向けて通信を入れる。
『え? あの、でもそうすると、アギラスへの戦力が・・・』
「アギラスは航空部隊の底力で何とかなる! それに、私も空に上がることにした。神秘の無い私でも、アギラスくらいは墜とせるからな」
それに管理局の援軍は、まだまだここ“オムニシエンス”に向かっとる。
私たちと“テスタメント”の大きな違いは、その組織の大きさにある。いろんな管理世界からの援軍。そやけど、“テスタメント”にはそんな戦力は無いはず。
確かに“女帝の洗礼”を始めとした兵器による戦力は管理局以上や。でも数では間違いなくこっちの方が上。質で勝てんへんのやったら数で勝つ。
それにもまだ問題はあるけど、1つの敵を前に、管理局内での争いなんてやってられへんし。きっと上手く協力して戦ってるくれるはずや。
「そやから3人とヴォルテールと白天王は、オラシオン・ハルディンの制圧を。これは命令や」
『『『り、了解です!!』』』
私は艦長席から立ち上がって、ブリッジのスタッフ達を見回す。スタッフ達は私の勝手に対して肯定を示すために頷いてくれた。私は頭を下げて「ありがとう、行ってきます」と告げて、ブリッジを後にした。
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