暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep43オラシオン・ハルディン〜War in a Line of defense〜
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“女帝の洗礼”までの直線距離、約6kmを全力で飛行。こっちも本気で飛んでいるのに、それでも前方のアルトワルドとの距離12mで拮抗。フォイアロートフェーニクスを使えなかったら戦いにならなかった。

(騎士の洗礼・・・。よぉし・・・!)

“騎士の洗礼”の外壁スレスレを飛ぶと同時に、“キルシュブリューテ”を“騎士の洗礼”の外壁に突き立てる。
刃は割りと簡単に外壁を突き貫けた。イケる。解放してなくても神器なら余裕で外壁を破壊できる。外壁を切断することで生じる激しい火花をまき散らす“キルシュブリューテ”、その剣先から、私の扱える雷撃系上位の魔術を“騎士の洗礼”の内部に放つ。

雷牙(ブリッツ)・・・神葬刃(エアモルドゥング)!」

刃を抜いてそのまま止まらずに飛行を続行。後方から爆発音、大気を揺るがすほどの震動が周囲に広がる。すると、ここ“オラシオン・ハルディン”内に、どこから流れているのか判らないけど通信がこだまする。

≪騎士の洗礼[が沈黙。[番基の砲撃掃射システムに異常発生。砲撃掃射システムの再起動は不可、断念。[番基を破棄≫

デバイスのような声。データにあった管制システムのものだと判った。何はともあれ、“騎士の洗礼”の1基を陥落させてやった。

「やってくれたな!!」

ディアマンテが上半身を捻ってこっちに向く。フードは脱げていて素顔を晒している。
そんなアイツの左手の指、その間に白銀に輝く雷のナイフらしきものが4本。ディアマンテはスナップを利かせてそれを投げつけてきた。

――追従する破滅の銀雷花――

私はロール機動でやり過ごした。直感。すぐに頭だけを動かして後方を見る。するとナイフがすぐそこまで迫っていた。誘導操作弾のようなものだと判断。ならば、と、回避でなく迎撃に移るのみ。

――ロイヒテン・プファイル――

私は飛行速度を緩めないで、射撃魔法を13発と放つ。対象を視認している状態で放てばオートで追尾する機能を持つ、私がなのはのディバインシューターを基にした、最初に会得した魔法。
魔術じゃないのが少し心配だけど、神秘のある私の魔力で構成されているのだからきっと大丈夫。後方から連続して起こる爆発。迎撃は成功のようだ。そう思った瞬間、再度直感が働く。

――我が心は拒絶する(ゼーリッシュ・ヴィーター・シュタント)――

今度はちゃんと身体ごと振り返ってシールドを張った。直後、視界いっぱいに花のように広がる白銀の雷光。

「炸裂弾・・・っ!!」

あまりの轟音と閃光に耳を塞いで目を閉じる。視覚が一時的に最悪なレベルにまでマヒしてしまうことだけは防がないと・・・。そうでないと、ディアマンテに殺される。

『全ての剣士の頂点に立った最強の騎士、剣神シャルロッテと戦えるとはな』

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