暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep43オラシオン・ハルディン〜War in a Line of defense〜
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だから、サクッと終わらせてやる。覚悟してよね。

「ディアマンテ、さっさと終わらせてもらうから」

“トロイメライ”を待機モードにして、代わりに“キルシュブリューテ”を携える。脇を通り過ぎていく砲撃群。そのいくつかを切り裂いて無力化しつつ、一直線にディアマンテに向かう。

「大人しくしていればいいものを・・・!」

その言葉と同時に、“女帝の洗礼”から次元跳躍砲が真上に向けて放たれた。視界が白銀に染まって、視力を潰されないように左手で顔を覆う。にしても、さすがにアレはヴィルテールと白天王であってもどうにもならない。

「何に向けて砲撃を撃った!?」

ディアマンテへ怒鳴るように問い質す。

「管理局支局だ。データを回収し終えた順に破壊すると言っただろう? 六課の連中にも、そのような連絡が入っているんじゃないのか?」

それが当然とでも言うように答えた。支局。本局に比べれば小さいとの話だけど、避難が済んでいなければ・・・。

「なんてことを・・・!」

――風牙真空刃(レーレ)――

真空の刃を放ちつつディアマンテに接近する。対するディアマンテは、アルトワルドのスピードによって簡単に回避。真空刃はさっきまでディアマンテが乗っていた“アインヘリヤル”に直撃、真っ二つに寸断した。

――我が往くは天の覇道――

今度は向こうの攻撃(ターン)。雷そのものとなって突撃してきた。疾い。だけどまだ見切れる速さだ。

「っ・・・こんのぉぉーーーーッ!!」

――光牙聖覇刃(フンケルン・フルートヴェレ)――

だから私は行く手を遮るように前方に向けて、真紅の光の波をディアマンテに叩きてやった。その隙に、私がこの3千年の間に手に入れた力を解放する。真紅の両翼ルビーン・フリューゲルをピンと張るように伸ばす。
両翼の付け根から新たな翼を背中から生成。私の周囲に、魔力で出来た真紅の無数の羽根が舞う。
私の背から生えるのは、ルシルの剣翼アンピエルを基にして作り上げた私の新しい翼。

「空戦形態、フォイアロートフェーニクス、顕現」

ルシルの剣翼アンピエルや空戦形態ヘルモーズの術式はすでに熟知している。だからこそ私も扱うことが出来るようになった。
この、私の背から伸びる8枚の細長いひし形の紅翼による、ルシルと同じ空戦形態を。
私が放った光波も消え、アルトワルドに跨ったディアマンテが姿を見せる。私は“キルシュブリューテ”の剣先をディアマンテに向け、一言。

「大人しくするのはお前の方よ」

「それはこちらのセリフだよ、シャルロッテ・フライハイト」

ディアマンテはそう言うと“女帝の洗礼”へと向かっていく。私もアルトワルドに跨っているあいつを追いかけるために飛行を開始。
“アインヘリヤル”から
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