暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep43オラシオン・ハルディン〜War in a Line of defense〜
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殺気を感じとって無意識に身構えた。目の前に居る地上部隊が一斉に道を開けた。というよりは無意識に飛び退いた感じだ。

「あ・・・!」

ずっと前方、あたしの視界に入る3つの人影。“オラシオン・ハルディン”の入り口に佇んでいるのは、漆黒の炎を身に纏うカルド隊だった。

「ヴォルケンリッターはどこだ?」

†††Sideスバル⇒シャルロッテ†††

『シグナム、ヴィータ! カルド隊が姿を現した! 近くにスバル達と地上部隊が居る! 至急、撃破に移って!』

「「了解!!」」

“ヴォルフラム”のはやてから緊迫した通信が入った。シグナムとヴィータは「了解!」と答えて、“オラシオン・ハルディン”へと視線を向けた。私となのはとフェイトも同様に視線を向ける。ここからでもハッキリと判るほどに闇色の炎が揺らいでいるのが見える。

「急ぐぞ、ヴィータ! カルド隊をオラシオン・ハルディンから遠ざける!」

シグナムはヴィータにそう言い、“レヴァンティン”のカートリッジを1発ロード。ヴィータもまた、“アイゼン”のカートリッジを1発ロードした。

「判ってる! リイン、アギト、行くぞ!!」

『はいです! いつでも!』

『シグナム、姉御、あたしもいつでもいいぜ!』

2人は最後に私たちに振り向いて、「女帝の洗礼は任せたぞ」と告げた。私たちは「任せておいて」と返し、急降下していく2人を見送った。

「スバル、ティアナ、エリオ。カルド隊はシグナム達に任せて、地上部隊と協力して施設制圧をお願い」

地上班にそう通信を入れ、『了解しました!』との返答を受け取ったと同時に、なのはとフェイトを見回して3人で頷き合う。
すでに管理局の艦隊に損害が出ている今、これ以上“オラシオン・ハルディン”を放っておくわけにはいかない。すぐさま出来うる限りの破壊工作ために、一直線に“アインヘリヤル”へと向かう。だけど私たちの前に立ちはだかる白コートの姿が1つ。

「ディアマンテ・・・!」

アルトワルドに跨り、砲撃を撃ち続ける1基の“アインヘリヤル”の上に立つディアマンテ。

「なのは、フェイト。悪いけど、地上班と協力して施設制圧、頼める・・・?」

ディアマンテから視線を逸らさず、なのはとフェイトにそう告げる。正直、セレスとルシルとの戦いを控えた2人に、これ以上の負担はかけたくはない。
下手に疲労していたら勝てない相手だから。だけど、それを承知で2人は「任せて」と即答してくれた。そして戦場を空としたシグナム達と入れ替わるようにして、なのはとフェイトは地上の施設破壊に向かった。
私は、上空を目指すシグナムとヴィータ、カルド隊とすれ違う。一瞬だけ目が合った。シグナムとヴィータの目に込められた思い、“負けるな”。確かに私は受け取った。
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