暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10エルジア紛争制圧戦〜Joint struggle〜
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「こちら時空管理局・特務六課。テスタメント所属艦スキーズブラズニルへ告ぐ。今すぐ地上への砲撃及び航行を停止し、武装を解除して投降しなさい」

“ヴォルフラム”より2000m低い高度を航行する“4番艦”へと投降勧告を出すはやて。しかしトパーシオ独りが乗る“4番艦”は、砲撃も航行も停止する様子を見せない。

「司令、敵艦に生命反応は“ありません”。スキーズブラズニルは“無人”です」

“4番艦”の内部の様子を知るためにスキャンした結果を報告するオペレーター。艦長席に座るはやての表情が疑問に満ちた。いくら自動(オート)にしていても大事な艦を無人にしておくなんて正気か?と。

「地上はどうなっとる?」

「少し待ってください。・・・来ました。テスタメント幹部の白コートを4名発見しました。グラナード、それにユークトバニアに出現した銃剣使いと格闘家(仮)です。・・・シグナム一尉たちを撃墜したカルド隊が1人だけいます」

ブリッジに展開される4つの大型モニター。
1つはラギオンと部隊を率いて、“オルキニス・オルカ”の構成員を拿捕しようとしているグラナードの様子。
1つはアグアマリナと率いる部隊が懸命に紛争を止めようと駆けまわっている様子。
1つはアマティスタと率いる部隊が戦闘を行いながら避難し遅れた民間人の救助を行っている様子。
1つはカルド・イスキエルドが単独で魔導・質量兵器を破壊していっている様子。

「カルド隊・・・。ホンマに1人だけか?」

「あ、はい。間違いなく1人だけです」

漆黒の甲冑に身を包み、闇色の炎で兵器を破壊していくカルド・イスキエルドを見たはやては緊張した声で彼が単独かを尋ね、返答に安堵の表情を浮かべた。そしてすぐにキリッとした顔へと戻した。

「スターズ、ライトニング両隊は地上へ降下、テスタメント及びレジスタンスの逮捕。と言いたいところやけど、このまま黙って紛争を見過ごすわけにもいかん。一時休戦や。テスタメントと協力して、このまま戦火の縮小したエルジア紛争を鎮圧する」

『スターズ了解!』

『ライトニング了解!』

降下ハッチへ集合していた両隊の隊長であるなのはとフェイトから応答が入る。はやては2人に「お願いや」と返し・・・

「シャマル、ザフィーラ。2人も地上に降りて怪我人の救助を行ってくれへんか?」

『はやてちゃん・・・。はい! シャマル、ザフィーラ共に了解です!』

治癒などの補助魔法のエキスパートである医務官シャマルとその護衛としてザフィーラにも地上降下を指示(おねがい)する。シャマルは、“テスタメント”逮捕という任務より人命救助と紛争鎮圧を優先したはやての指示に、とても嬉しそうに応えた。
はやてが降下部隊に出撃を指示しようとしたが・・・。

『こちら
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