暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10エルジア紛争制圧戦〜Joint struggle〜
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ブリッジの玉座に腰かけ、砲塔を操作して砲撃を放っていくトパーシオの元に通信が入った。通信を入れてきた相手は、ルシリオンだった。

「どうしたの?」

『管理局が動いたとマスターから連絡が入ったことを伝えておく。私たちテスタメントへの対策として編成された臨時部隊だそうだ。管理局の要注意戦力ばかりで構成されているようで、名を“特務六課”というらしい。そちらに現れる可能性がある。十分に注意してくれ』

トパーシオを囲むように幾つものモニターが展開される。そこに映し出されるのは“特務六課”の前線メンバーの顔写真と戦力情報。

「・・・判った、ありがとう。でも誰が来ても邪魔はさせない、絶対に。管理局が変わろうとするまで、今まで斃れていった戦友たちの無念を晴らすまで」

トパーシオは玉座のひじ掛けに置いている拳をギュッと握りしめた。小さな体である彼女もまた管理局によってその人生を狂わせられ、管理局の変革を願うことになった存在だった。

『君は確かに強い。しかしその分反動が強い、無茶はしないように』

「うん。心配してくれてありがとう」

ルシリオンとの通信が切れる。再び話し声のなくなったブリッジが静まりかえる。

「そう、絶対にまだ終われないんだ。管理局の未来(これから)のために・・・」

トパーシオは地上で行われている紛争の現状を知るためにモニターへ映し出す。紛争を促す敵性魔導師以外の一般兵は催眠ガス砲弾で次々と無力化してはいるが、耐性を付けた敵性魔導師隊はまだ活動している。その敵性魔導師隊を迎え撃っている4人の幹部と率いている部隊。

「介入から2時間。カルド・イスキエルドの方は順調に任務遂行中。だけど、さすがに力を抑えた他の3人は簡単に済まないみたい。レジスタンスも頑張ってくれているけど・・・」

“レジスタンス”がスタン弾や麻酔弾といった特殊弾頭が込められた銃で応戦している様子が映し出される。未だに動く一般兵はそれで対応できてはいるが、やはり魔導師には上手くいっていなかった。相手が一般兵であろうが、魔法に頼らずとも彼ら“レジスタンス”は十分に奮闘していた。
魔法を扱う魔導師と質量兵器を手にした一般人が共闘して1つの事件に対応している。禁じられている質量兵器も使い方次第で十分に役に立ち力となる。それが今、証明されようとしている。

――ビービービービー!

突如“4番艦”のブリッジに警報が鳴り響く。トパーシオが急ぎコンソールを操作して幾つもモニターを展開していく。そしてその1つのモニターにある物体が映し出された。

「管理局の次元航行艦・・・! 特務六課・・・!」

映し出されているのは、エルジアに進入したばかりの“特務六課”旗艦である“ヴォルフラム”だった。

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