暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10エルジア紛争制圧戦〜Joint struggle〜
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愕の声を上げる。

「トパーシオ、マスター・ハーデから君を可能な限り出撃させるな、と命令を受けているんだが」

「わたしだって戦える。紛争を止める力がある以上、黙って待っていられない」

「・・・判った」

トパーシオの強い意志の宿った言葉に、ディアマンテが折れる。トパーシオの出撃がディアマンテの独断で許可されたことに驚愕したルシリオンが2人の間に割って入る。

「待て、ディアマンテ。マスターの許可なくしてトパーシオの出撃は許されない」

「わたしは大丈夫。だからサフィーロ、行かせて」

トパーシオは、目の前に立つルシリオンのコートをキュッと弱々しく掴み、出撃させてくれるように懇願する。

「・・・これは卑怯だ。マスターから潔白なる聖者(キミ)の命令にも従うように言われている以上、許可する他ない」

ルシリオンも否応なくトパーシオの出撃を許可した。

「ありがとう、ディアマンテ、サフィーロ」

トパーシオは2人に感謝を告げ、頭を下げた。

「トパーシオは私たちが護るから大丈夫よ、サフィーロ。まぁ最大戦力を使われたらこの場に居る“誰よりも強い”から、逆に護ってもらう方になるかもしれなけどね」

アマティスタが心配そうにしているルシリオンへと声をかける。彼は「出来るだけ無茶しないように見てやってくれ」と返して渋々引き下がっていった。

「これで決まりだ。早速エルジアへ向けて出撃だ。おそらく必要になる状況に陥ることは無いと思うが、場合によっては各自“最大戦力”を使用してもかまわない」

ディアマンテの最大戦力使用を許可するという発言に出撃メンバーは眉を顰めたが、彼らは一応「了解」と返した。

「マルフィール。即戦力のレジスタンスを集めてくれ」

「ああ、判った」

こうして、“テスタメント”幹部のグラナード、アマティスタとアグアマリナ・ペア、カルド・イスキエルド、トパーシオの5人が“レジスタンス”を率いて、エルジア紛争に介入することが決定された。

・―・―・―・―・―・

かつては自然が溢れ豊かだった世界も、今では戦火によって悲惨な様へと変わり果てていた。眼下に広がる戦火に、“スキーズブラズニル4番艦”の甲板の手すりに身体を預けているアマティスタがひとり悲しみに耽っていた。

「昔はあんなに綺麗な世界だったのに・・・」

彼女は以前来たことがあるのか、変わり果てたエルジアの景色に落胆していた。そんなとき、彼女は眼下からこの“スキーズブラズニル4番艦”へと迫る対空砲撃を見た。紛争を起こしている二大勢力が、“4番艦”を互いの兵器だと勘違いしての攻撃だった。
だが彼女は何ら慌てることなく迫りくる対空砲撃を見つめ続けた。迫る砲撃が“4番艦”へと直撃するまで残り数秒。直撃だったはず
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