暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
EP51高らかに斉唱せよ、我はヨツンヘイム皇帝!〜Agustin〜
[1/10]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
†††Sideヴィータ†††

「あ゛あ゛ーー痛かったですぅ〜(泣)」

リインがボロボロ泣いて、傷口が綺麗さっぱり無くなった腹を撫でる。けどま、そりゃ痛いに決まってる。いくら治るんだとしても、腹を槍で貫かれりゃ誰だって泣く。一応経験済みのあたしは泣いてねぇ。痛いけど泣かなかった。つうか泣けるか!
それにしても、結構早い段階でフィレスの槍は消えた。フィレスが居なくなって、はやてがシャマルに助けを呼んで、それから1分としない内だったし、一瞬で傷も癒えたし。そのおかげでこうして動き回れるんだけどさ。

「アギト、お前はどうだ。もう大丈夫か?」

シグナムもあたしと同じようにケロッとして、リインの隣に座り込んでるアギトに声を掛ける。

「な、泣いてねぇ・・・あたしは泣かなねぇ・・・!」

そう言ってっけど、少し涙目で涙声。我慢しなくたっていいのになぁ〜、アギトの奴。

「まだ調子悪い子は言ってね、本当に」

あたしらのところにシャマルが戻ってきた。シャマルは気を失ったリエイスのことを診ているはずだけど・・・。

「シャマル。リエイスはもういいのか?」

「え? ええ。リエイスはやっぱりブラックアウトダメージだった。けどもう意識も回復したし、今ははやてちゃんと一緒にクロノ提督と通信してる」

ブラックアウトダメージ、か。1度リインにも起きた。あん時はあたしが不甲斐無い所為で、騎士ゼストの攻撃から庇ってくれたリインが意識を失った。リインは結構かかったけど、そっか、リエイスはもう回復してんだな。よかった。それを聴いて安堵。あたしは泣き止んできたリインの元へ行って、よしよしと頭を撫でてやる。

「シャマル、スバル達の様子はどうなんだ?」

「良好よ。癒しの風でダメージは回復できたし。クイント准尉たちとお話してるわ」

アイツらも無事ならそれでいい。そう思っていたら、はやてから通信が来た。内容は、管理局艦隊が相手にしてた“フリングホルニ”と“ナグルファル”が消失したってものだ。

「それってつまり、フェイトさんがルシルさんに勝ったってことですか・・?」

鼻をすすりながらリインが訊いてきた。あたしらは顔を見合わせて、リインのそれに頷いて応える。2隻の戦艦はセインテストが複製によって喚び出したモノだ。それが消えたってことは、戦艦を維持することが出来なくなった状況に陥った。つまりはテスタロッサに負けて還っちまったか、それとも対人契約が成功したか・・・。

「テスタロッサちゃんならきっと、セインテスト君と出来たはずよ、対人契約を」

「だな」

『とゆうわけでな、ヴォルフラムが全速でこっちに向かっとる。私らは搭乗して、エヘモニアの天柱へ向かい、仲間を迎えに行くよ』

はやての通信に、あたしら八神家守
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ