暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep49セレスの独白〜Before the battle〜
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る日、頭の中に聞こえてきた何者かの声。

――我が声に耳を傾けよ。かの地へ赴き、そして、かの魔道書を手に入れるのだ――

どこかの座標と思われるその声に導かれるまま、その座標へとコンツェルンの次元航行船を向かわせ、そして発見しました。
かつての古き時代に“ギンヌンガガブ”と呼称された世界を。私は知っていました。再誕神話がおとぎ話ではなく実際に起きた戦争だということを。世界の中心であるアースガルドに戦いを挑んだヨツンヘイム皇族。大祖父母から聞かされた私たちの真実。

「これはきっと、神さまのお導きに違いありません。姉の復讐を果たせ、と。偽善者どもを裁け、と。なんと素晴らしい奇跡なのでしょうか」

私は早速、管理局との協力でギンヌンガガブを調査しました。ですが失敗でした。まずはコンツェルンだけで調査すれば良かったのです。私が自由に動く隙がありません。
そこで、屈辱でしたがトレジャーハンターのシャレードとかいう犯罪者に依頼しました。
結果、その男は“女神(ディオサ)の魔道書”を手に入れてきました。言い値で買い取ると言ったのですけど、やはり私が管理局員だと知っていた彼は脅してきたのです。元々犯罪者のシャレード。こうなれば殺すだけでした。私は大して罪悪感を抱かず、でも嫌悪感は抱きました。下らない人間を殺した、と。

「すごい・・・これが・・・魔術・・・!!」

女神(ディオサ)の魔道書”に記された膨大な魔術の知識。その中には召喚術式というモノが在りました。早速試しに発動することにしました。
媒介は、とある無人世界で拾った指環。なぜかその指環を媒介にしなければならないと思ったからなのです。

「ここが新たな契約の地か・・・・ん? セレスっ!? えっ、なんで!?」

召喚されたのは、驚いたことに私の初恋の相手であるルシリオンでした。私は驚き、彼も驚き、そして私の真実と彼の真実を話し合いました。点と点が線で繋がった。再誕神話に登場するアースガルドの英雄アンスールが一柱、神器王ルシリオン。
無限書庫の近くで彼に出会い、すぐに惹かれてたのは、きっと私の内に流れるヨツンヘイムの血も影響していたのだと。ただ、ヨツンヘイムの覇道を邪魔したアースガルド、その王の一角であるルシリオンに対するのが恨みではなく恋慕だったのは、未だに解からないものですけど。まぁどうでもいいことです。どんな理由であっても惹かれてしまったのですから。
それから何度かの衝突の後、私たちは主従を誓い、契約。ルシルを従える事になりました。

「フェイトに逢いたいですか?」

ルシルとフェイトの関係は知っています。だから私は気になって、そう尋ねてみました。返ってきたのは「逢いたい」の一言。その表情は、男性でありながらとても美しい、恋する表情でした。

(もう大
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