暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep46滅亡と創造へのカウントダウン〜Madness and sanity〜
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』と返した。それにまた反論するのがシグナムさんで『今は一刻も早くカローラを止めるのが先決だ!』と怒鳴った。
みんなが沈黙する。そんな中に撃ち込まれてくる砲撃。この場所と“騎士の洗礼”間の距離もそうだけど、威力も発射スピードもすごく遅くなっていて、射線も甘いから余裕で回避できる。手動でのプログラミングというのは本当みたいだ。

――冷徹なる極雪の凍波――

だけどフィレス空士、というよりメノリアから放たれる攻撃が厄介だった。あまりに正確、あまりに無慈悲。当たれば間違いなくただじゃ済まない。

『・・・判った。なのは、フェイト。ここはみんなを信じて、私たちはセレスの元へ向かう』

『・・・了解。なのは、行こう』

シャルちゃんとフェイトちゃんからそう告げられる。私ははやてちゃん達に視線を移す。目の合ったみんなは力強く頷いた。私もシャルちゃんに『了解』と返して、みんなにも『気を付けて』と告げた。

「ここから先へは行かせない! メノリア!!」

――吹き抜ける氷界の北風――

メノリアの指先から放たれる蒼い衝撃波。私とシャルちゃんとフェイトちゃんはギリギリで避けきれた。

――紫光掃破(ハーツイーズ・ドライヴ)――

さらに追撃してこようとしたメノリアへとレヴィが砲撃を放つ。そのおかげで、私たちはフィレス空士を突破することが出来た。追撃されないようにさらにスピードを上げて飛ぶ。

「一基でもいいから潰しておいた方がいいよね・・・!」

――光牙十紋刃(タオフェ・クロイツ)――

“オラシオン・ハルディン”を抜ける前、“騎士の洗礼”の1基に近付いたシャルちゃんが巨大な十字架型の斬撃を放って、砲撃発射直前だった“騎士の洗礼”の中間辺り破壊した。砲撃は撃たれることなく、その“騎士の洗礼”は機能停止した。

「急ぐよ、2人とも・・・!」

「「うん!!」」

そうして私たち3人は、セレスさんとルシル君の居る“エヘモニアの天柱”を目指して空を翔ける。
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